談志が亡くなって7年が経った。
7回忌は昨年だったから、今年は8回忌。
立川談志師匠から直接いただいた色紙に描かれた諫言が、今なお、おいらの人生訓でもある。

「人生は私物化するもの也。ただし、他人に喜ばれて」
これをいただいたのは30歳代半ばのころ。
それまでは疑心暗鬼でこの生き方をしていたが、談志師匠に太鼓判を押されて、そのままこのまま、ありのままに生きている。
いつから始まったのか『談志まつり』(よみうりホール)
おいら的には3年振り3回目。
3年前の日記を読むと「談春だけが★4.で、ほかは壊滅的」な★2.の全体評価。
それで2年間、さぼっていたのかもしれない。
今回の『談志まつり』は★5.談春+志の輔の贅沢な香盤に大満足

セットリスト

立川小談志「新聞記事」★1.
大きな名前に「小」をつけて、将来の成長を思われる名前の割にはセコ芸。
前座なら許せるが、果たしてどの程度の位置にいるかも知りたくない。

立川志遊「片棒」★4.
美しく輝いたハゲ頭。マクラもなくいきなり噺に入る貫禄は、小談志のセコ芸のお陰で舞台をしっかりと立て直した。

立川生志「幇間腹」4.
権太楼のような姿で、かつての権太楼のような話し方。独演会には行きたくないスタンダード芸。しかし、落とし方は巧い。

立川談春「三方一両損」★5.
さすがのひと言。40分、全編堪能。
《中入り》

談志「漫談 平等論」★5.
中入り後の食いつきは、高座にどでかい談志のパネルが掲げられ、舞台には誰も出てこない。ホールに音声のみが流される。
一言一句聞き漏らすまいとする談志ファンの観客たち。
音源は1978年5月7日、東宝演芸場。
最近、目立つようになったクソまともな正義の常識人が聴いたら、腰を抜かして、せっせと炎上したくなりそうな言いたい放題の差別容認漫談。
6チャンネルで文化人のごとき、屁のようなコメントを繰り返している志らくは、これを聴いてなんと思うのか。
少なくとも今の時代、立川談志はテレビには出られない。

立川志の輔「猿後家」★5.
トリ前の膝替わりに志の輔とはもったいない。
こちらも談春同様、見事のひと言。
立川三羽烏「志の輔」「談春」「志らく」、一歩譲って四天王なら「談笑」。
立川流はこの4人を最後に、誰ひとり噺家が育っていない。
談志の狂気に育てられた彼らは、狂気の孫弟子を産むことができないようだ。

土橋亭里う馬「鼠穴」★4.
トリは年功序列で、立川流総代の里う馬、70歳。
談志の付き人として寄席で聴いているうちに覚えたという談志十八番『鼠穴』。
ちなみにマイ談志ベストは『鼠穴』『芝浜』『らくだ』。
その内、マイミクには内緒だが、落語テープを聴いて泣いたのは談志『鼠穴』が初めてである。
この噺では通常マクラで「五臓」の説明をするのだが、里う馬は説明なく本題へと入っていく。
談志一番弟子に敬意を表して、多くのファンは静かに噺を聴いているのだが、おそらく稽古すらしていないのだろう。彼の『鼠穴』は、残念ながら噛み噛みのグダグダで(談志と比べるのは可哀想だが)、普段の寄席で聴いていたなら、きっと椅子を蹴とばして帰っていた。
立川流代表に敬意を表して★4つ。これも談志まつりならではの話。

11月21日は「イーブイの日」正式認定 みんなで、お祝いしなイーブイ?
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