同級生が履く、サンダル、
もとい、
同級生画伯の作品が出品中というご本人からの知らせをいただいて、東京都美術館。
上野の杜には大きくなった人寄せパンダに釣られた人、人、人。
概算で20億人ぐらいの行列好きが入場までの2時間を有意義に浪費しているようだ。
それを横目に、都美へのベースロビーへと降りていく。
チケット売り場には、こりゃまた100億人ほどの大行列。
同級生画伯の作品が、モナ・リザかフェルメール少女ほどの人気があるとは知らなかった。
高校生時代にもらった年賀状があるので、さっそくメルカリに1億円で出品しておこう。
あっ、違った。
行列は隣の展示室、藤田嗣治だった
『第54回主体展』
院展とか二科展とか、この辺のくくりはちっとも知らないが、甲子園でいえば春は毎日、夏は朝日みたいなものだと思う。
違うかもしれない。
展示している作品は200点余り。同級生の1人以外は誰ひとり聞いたことのない作家さんたち。
同級生のように美大の教授であったり、アトリエの先生だったり、それともセミプロだったりと背景は様々。
ありがたいことに、すべての作品が撮影フリーのため、気に入った絵画をマイスマホに記録する。隣で開催している藤田嗣治展では、こんなことは許されないし、そもそも大混雑でゆっくり鑑賞することも許さないだろう。主体展、万歳だ。
スマホを向けるお気に入りのほとんどがシュールレアリズム。
マグリットやダリのような作品ばかりがお気に入りのおいらがいる。
マイベストは1枚もので何枚かアップ。
誰が書いたのか、まるでダリ。
驚いた。長崎で出逢った『被爆のマリア』との再会。
バックに掲げられたスターアンドストライプスが、とてもシュール。
トランプに見せてあげたい。
この作品を観ていたら、たまたま作家さんが友人たちを連れて作品の即席解説を行った。
聞き耳を立てて、隠されたモチーフに感激。
描きたいことを大判のカンバスに思い切り表現できる才能が、とても羨ましい。
『眠る猫』(オスカー画伯)
さて、ラストは同級生画伯の大作。
いつものように、象さんと泉と家族たち。
解説を読むと、もっと大判作品の一部分らしい。
幾らするのか、いやらしいことにそんなことが一番気になった。
東京都美術館での鑑賞を終えて、芸大の裏手に出てランチに立ち寄った『OKATTE』。
お勝手というよりは台所でお母さんがニコニコしながら産直の野菜を切り刻んでいる。
オーダーした夏野菜カレー。量は少なかったけど、甘い野菜と辛いカレーが見事にマッチ。評判通りのヘルシーな八百屋さん直営キッチン。
キッチンに立つ奥さまはもちろんだが、ご主人だろうか、それともお手伝いのパート爺さんだろうか。レジを打ってくれたおじさんがとても親しみ深い、まるで蛭子能収。
いまだ未踏の『朝倉彫塑館』へと足を運んだが、すでに閉館時間を過ぎていて正門を閉ざして、せっかくやってきたインバウンダーたちの入場さえも拒んでいる。
おいらのような日本人は、いつでも来られるから出直せばいい。
しかし、外国人旅行客にとっては、一生に一度の日本・東京・台東区かもしれない。
日本旅行向けのガイドブックに掲載されているほどの名館なら、開館時間をもう少し延長したってバチは当たるまい。
朝倉彫塑館の手前。このブランドを知るものなら気が付くのが必然かもしれない。
猫の店『のら』
レジ前にあった藤田嗣治展のステッカーを手に取ったら、ここぞとばかりに店長さんたら藤田嗣治うんちくを語りだす。
お客さんがいようとお構いなく、”話が通じそうな”おいらにマンツーマンでレオナール。
実は朝倉彫塑館のケチケチ体制は、この店長さんから聞いた話。
猫のお店にやってきた外国人さんから「16時5分で閉まってた」というグチを聴いて、店長は彫塑館へ怒鳴りつけにいったそうだ。だからといって、開館は果たせなかったようだけど、おいらと同じぐらいの正義感を持った店長さん。
藤田嗣治話の7割は知っていたけど、何も知らないバカボンを演じたことで、より店長さんと親しくなれた。
夕陽も谷根千の遠くへ沈み、谷中商店街も人ごみも消えていく。
30円のコロッケを半分だけ食べて、空かせた腹をそのままに谷中の街を闊歩する。
見えてきた懐かしい看板と食堂の店構え。
大学時代、浅草に暮らしていた友人に連れられて、ここでナポリタンを食したのが35年前の出来事。
こわごわ店の手動ドアを左に流し「食事、やってますか?」と尋ねると、元気のいい返事が返ってきた。
店内は地元の常連2,3人だけがビールを飲み、お客さんらしきは不在。
テーブルに座り、とても安いディナーをオーダーして気になることをカウンター奥のご主人に聞いてみる。

「ここでどのくらい営業してますか?」

「この前、45周年を迎えたよ!」と言いながら、カッコよくビールの栓をスコーンと抜く。
それから食事ができるまで、懐かしい話に華が咲き、常連さんからは「手相を見てあげよう」なんてやってきて、おいらの手のひらを見つめて、さらにビールをプレゼントしてくれた。下町のいい感じ100%
ポークソテーを頬張っていると、次々に新客がやってきて、呼び水のような福の神を演じることとなる。
最後は4名連れの中国旅行客がやってきたことで、そろそろお勘定を告げて『キッチンマロ』をあとにした。
谷中の人たちとの初対面なのに親しみ深く、濃厚な対話。
だから、こんな下調べも宛てもない、アドリブ散歩が好きになる
■暴言・脅迫・暴行も…客の迷惑行為、働く人をどう守る?
(朝日新聞デジタル - 09月23日 15:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5301669
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