十数年ぶりにお盆帰省をせずに川崎に留まるワイフさん。

「さて、今日はどこへ行くの?」
おいらの脳内AIがカタカタと音を立てて、これまで連れて行ったことのない電車で行ける近場の観光スポットを弾き出す。
一般公開されてすぐに訪れた《迎賓館》。
当時のブームも落ち着き、最近では開館日であれば予約なしに入館できるようになっていた。
しかも、お盆を記念してなのだろうか、迎賓館所蔵の藤田嗣治作品6点が特別展示。
少しだけ高い特別拝観料だが、その価値は請け負った。
そういえば、お盆独りきりを続けてきていたので都心の混雑ぶりというものがわからない。
おそらく「お上りさん」「迎賓館」「レオポルド・フジタ」の三題噺が揃えば、それなりに行列も必死、と決め込んで開館15分前の行列に加わった。
しかし、入館希望者はそれほどのものでもない。
団体客を除けば、せいぜい50人程度。
迎賓館の広大さを知っているので、砂漠に柄杓の水を垂らす程度の入館者といえる。
おいらがそうであるように、ボランティアガイドさんに何かを尋ねたくなる症候群のワイフさん。
定型的なことだが、藤田嗣治の絵画には見向きもせず、総理大臣や天皇陛下のレセプションパネルに心を奪われている。
前庭から迎賓館玄関に歩を進め、扉の向こうの赤絨毯を羨ましげに見つめるワイフさん。

「なに、こんな感じの貴賓者に憧れてるの?」

「いや、田舎もん(←ワイフさん)が、こんな場所に立てているだけで十分だわ

」
警備員さんに聞いてみたら、

「午後は団体バスがやってきて混雑するけど、午前中は行列もなく入れますよ

」のサジェスチョン。
まだ未踏の建物フリークさんには午前中が狙い目です。
四ツ谷駅に戻り、イグナチオ教会と上智大学を覗いたあと、清水谷から紀尾井町へと降りていく。
鬱蒼と茂ったイチョウの向こうに見えた気になる庭園は清水谷公園と看板に記されている。
《維新の三傑》と呼ばれた大久保利通暗殺の地。
ちなみに、維新の三傑、ほかの2人は書くまでもないが、橋下徹と松井一郎。
池のほとりに立っていると、のそのそと池から這い上がるカメさんが愛くるしい。
何かをくれるのではないかというオーラを漂わせているのだろうか、コイ、ハト、メダカ、トンボ、ハアリが何かを求めて足元にやってきた。
抹茶せんべいしか持っていなかったので、細かく刻んで池に投げたが、池の藻屑へと吸い込まれていくだけだった。
中学生の時に理科の谷先生から「カメ、コイ、ハトは抹茶は食べない」なんて教えてもらったことがない。竹刀を手に、清酒を飲みながら授業をしていた谷先生。お元気ですか。
ここが貴方の好きな清酒谷公園ですよ
ランチタイムは少し過ぎていたが、その混雑を落ち着いたことだろう。
赤坂プリンスホテルの跡地に君臨する紀尾井町ガーデンテラス。
目的はダークチョコソフトクリーム。
その前に腹ごなし
“百年牛丼”などという腐り尽くした感じのネーミングな牛丼(←柔らかな和牛で美味い)とゴマ冷麺。
料亭のような佇まいだが、店員さんいわく、

「yahooさんもおやすみのようで、今日は開店休業のような寂しさです

」みたいな。
ビジネス街につき、8月13日は閑散とした紀尾井町。
いつものように歩きっぱなしの大人の遠足真夏シリーズ。
本日、13,798歩にてノルマクリア
まだまだお盆休みを続けよう。
■【佐藤健寿】大阪市にある、童話に出てくる夢の宮殿のような建物の正体は?
(AERA dot. - 08月13日 11:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4715158
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