「蝋燭は身を減らして人を照らす」
「罪なきもの、まず、石を投げうて」 (キリスト 新約聖書 ヨハネ福音書 8の7)
姦淫の現場からひきずり出してきた女を「この女をどうするか」と、人々はイエスにつきつけた。
「姦淫の女は石で打ち殺せ」というのが当時の律法であった。
彼らはもし、イエスが、「律法通り打ち殺せ」 と言えば、日ごろ愛を説いているのに、殺せというのか、とやりこめ、「許してやれ」 といえば、律法をないがしろにするのかと窮地におとし入れるつもりであった。
イエスは、その男たちに対し、「汝らのうち、罪のない者が、先ず、この女に石を投げつけなさい」 と言った。
彼らは、誰一人、罪のない者はなかった。一人二人と、こそこそと姿を消してしまった。
わたしたちは、日常、ともすれば、人を批難したり、悪口を言ったりして目に見えぬ石を人に投げつけているが「罪なき者、石を投げうて」と言われれば、持っている石を、そっと地に落とさねばならないお互いさまではないだろうか。
(綾子)
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