葉山、初見参。
神奈川県に半世紀暮していながら、足を踏み入れたことがなかった『葉山』
理由はわかっている。
横須賀線に乗れば鎌倉、京浜急行に乗れば三浦海岸が便利な観光地。
一方の葉山は、駅からバスに乗らないとつかないし、クルマでいくなら大渋滞が当たり前の湾岸線『国道134号線』を走らなければならない。
もう少し年代を戻すと、ふところ具合が心もとない時代。
高速道路のひとつ『横浜横須賀道路』の高速代が高くて、横須賀方面へのドライブに躊躇したころもあった。
葉山行きのトリガーは、『ココロとカラダが喜ぶ美術館』(すごい美術館/藤田令伊著:ベスト新書)に選出されている県内唯一の美術館《神奈川県立近代美術館・葉山》
企画展『砂澤ビッキ展』の開催を知り、"これは行かねば”と気合を入れた。
アクセスを事前チェックするべく、1週間ほど前に葉山市役所観光課(仮称)に電話してレンタサイクルの有無や観光コースを直にヒアリングした。
その結果、「しおさい公園」を基点とした周遊を薦めらるとともに、

「ちょうど、芸術祭が開催中で5日にはフランク・ロイド・ライトという有名な設計家の弟子、遠藤新さんが設計した"かちてい”が特別公開されます。入場料は1,000円と少し高いですが、絶対にお奨めします

」
まさか、電話口の向こうから「フランク・ロイド・ライト」の10文字が語られるとは、まさに青天の霹靂。驚いた、驚いた。
もう少し、自分が若くておろかであったら、観光課のお兄ちゃんの案内をさえぎってライトの話に食いついて1時間近くは、かの設計者のあれこれを薀蓄たれていただろう。
しかし、おいらもすでに不惑老練の域。
観光課のお兄ちゃんの解説をみなまで聴いて、受話器に礼して切電した。
葉山。
フランク・ロイド・ライト。
そして、葉山芸術祭。
これは大変なことになった。
そんな気持ちで迎えたこどもの日となった。
すでに25回目を迎えているという『葉山芸術祭』の存在すら知らなかったおいら。
観光課あにき(仮称)の指示通り、しおさい公園からの行動がスタートする。
結論から言うと、★1000000
《他人に自信を持って薦めたいプチトリップ》、ゴールデンウィークの最高傑作である
クソ長いプロローグだ
横須賀線に乗って終点・逗子
横浜駅で受け入れた多くの客が車両をほぼ満員に創り上げて、さらに県南西を目指す。
鎌倉駅に着くと、この車両はおいら1人と老夫婦2人を残して、レミングたちが降りていく。
逗子駅から葉山への路線バスは、それなりの人数を運んでいたが、それでも"芸術祭開催中”の雰囲気は、微塵も感じさせない駅前の情景。
《しおさい公園》
入園料300円、整備された庭園に落差3mの滝を見る。
園内にある盲腸のような博物館を走るように眺め、ランチタイムに間に合うスケジュール感で主目的の美術館を目指す。
裏口から退園し、美術館へのショートカット。
ふと振り向いた左手に、葉山最高の景観を見つけ出す。
《スナフキンの小径》
昔から、この小道を歩く多くの人々が、つばの広いスナフキンハットをかぶって砂浜を目指すことから、地元民から《スナフキンの小径》と小洒落たネーミングで呼ばれているとか、いないとか。
サンセットのマジックアワーとなると、さらに表情を変え、地元の写真家は夜中3時のスナフキンの小径をカメラに収め、波音に耳を澄ませているそうだ。
《神奈川県立近代美術館 葉山》
眼前に湘南葉山の一色海岸、後背に三ヶ岡山。
屋外にはイサム・ノグチのシンボリックな彫像が展示されている。
ほんの8kmほど向こう側、おそらく鎌倉駅前では江ノ電へ乗車するための観光客が60分待ちの大行列を作っているというのに、ここ葉山の美術館には数えるほどの一期一会とともに、ストレスフリーの芸術鑑賞を愉しめた。
企画展はアイヌ木彫り作家・砂澤ビッキの展覧会。
作品『風に聴く』は圧巻。
美術館の景観と合わせて★5.となりました。
正午の湘南は、碧き海。
この3時間後、波とともに紅き泡が押し寄せる。
そして4時間も経つと、波濤は光り輝き銀色に輝く海岸へと変化をたどる。
いずれにしろ、腹が減った。
12時30分になれば、葉山の印象をさらに高めるランチに出会うこととなる。
それは、また別の話。

夜光虫、鎌倉の海岸で異常増殖
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4559580
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