虹色のシャンペンを傾ける
君の見つめる絵はターナー
おぼろげな機関車が走る 音も立てずに
1月25日。
トラファルガー広場に燦然と聳え立つアートの殿堂《ナショナル・ギャラリー》
今回のミュージアムツアー(自称)最大の目的がこの美術館。
山下達郎が書いた『ターナーの汽罐車』のインスピレーションとなった作品を観に、はるばるロンドンまで追いかけてきたよーだ。
混雑が当たり前と覚悟していたが、平日の昼下がりはそれほどの混雑は見られない。
エントランスには大きな寄付金BOXが置いてあるだけで、入場券売り場はどこを探しても見つからない。
旅の恥は掻き捨て。誰も見ちゃいない。
クソ高いメシを食わせている罰だ。タダで入ってやれ
宗教画にそれほど興味がなくて助かった。
展示品を1枚1枚、じっくり鑑賞していたらおそらく、未だにイギリスから帰れてはいない。
ここは、日本で待つワイフさんのマインドをお借りして、走るルネッサンス男
目指すは印象派時代の展示室『40』を目指して、それなりのショートカットで観て廻る
上野で展示したら2時間待ちは確実なフェルメールやクリムト、レンブラントなんかが、ガラスケースにも入れられず、生まれたままの姿で堂々と掲げられている。
フラッシュさえ炊かなければ撮影フリー。
新宿で時々見かける『ひまわり』の模造品だろうか。
それに、先日、上野で見たばかりのゴッホの椅子も発見。
宅急便で運んできたのかな。
そして、モネ
この日、朝方に観てきたばかりのウエストミンスター寺院が霧に煙って浮かんでいる
そして、「ロンドンまで、ようこそ」と、語りかけてくれるようにスーラの作品が並んでいる。
『アニエールの水浴』
大きなカンバスに近づき、絶妙なポイントをなぞったり、室内中央のベンチに座り数分間、ただこの作品だけをじっと観たり。
シカゴの『グランドジャット島』を観てから、まるで恋に堕ちたかのようにスーラ、スーラと唱えるようになった。
若くして亡くなった哀しさは、寡作がゆえ高い確率で作品を追いかけることができる僥倖に変わる。
フィラデルフィアで『ポーズする女たち』に触れ、そして、いよいよここロンドン。
お楽しみはこれからだ。
ターナーは、最後に取っておいた。
『雨、蒸気、速度 グレートウェスタン鉄道』
昼も食べずに滞在時間160分。
こんな夜の中じゃ、愛は見つからない。
1月26日。
テムズ川に沿って、ミュージアム3館はしご。
《テート・ブリテン》
帝都物語の舞台になった美術館かもしれない。
足を踏み入れるといきなり現れたチョコボッキーと肛門様。
外人さんたちも喜んで指差して鑑賞している。
いけね、ここではおいらが外人さんだ。
ムーアのぽよよんとした銅像も愛くるしい。
テートブリテンの地主ともいえるのが、イングランド史上最強の画家・ターナー。
同じようなおぼろげな風景の大絵画が、これでもかというぐらいに並んでいる。
まるで、誰が誰だか見分けのつかないAKBとかNMBとかTDSみたいなもんだ。
テート・ブリテン、マイベストがこれ。
誰が描いたのかもわからないが、なぜだか足が止まり、後ろ髪を惹かれながら再び足を止める。
ほかの鑑賞者も、まるで取り憑かれたように絵画の前で佇んでいた。
およそ100分。
退館してから気がついたが、入館料を払い忘れていた。
まぁいいか。クソ高いメシを食わせている罰だ。
テート・ブリテンの弟、《テート・モダン》
マイミク・イザベルさんのガイドのお蔭で120%楽しむことができた
展示作品は現代アートの巣窟。
ご存知マグリット、去年の六本木にいなかったか?
うんこ。
Oscar in shadow
ヒトラーをおちょくった諷刺画なんだけど、これが安倍ちゃんに見えたり、トランプに見えたり。
せっかく楽しい美術館めぐりをしていたんだけど、この瞬間だけ寂しかった。
人類は、また過ちを繰り返すのかな。
テート・モダン、マイベストがこれ。
ラジオを1200個ぐらい、積み重ねたバベルの塔。
ラジオからは9・11のブレイキングニュースが、あらゆるスピーカーから流れている。
せっかく楽しい美術館めぐりをしていたんだけど、この瞬間もまた寂しかった。
人類は、またまた過ちを繰り返すのかな。
屋上に上がって青空が覗くロンドン郊外を見下ろし、夢心地。
モダンでの滞在時間は80分、そういえば昼飯を食ったかどうかも忘れていた。
さぁ、日が沈む前にあと1軒。
ミレニアムブリッジを渡っていたら気がついたが、テートモダンでも入館料を払い忘れていた。
まぁいいか。クソ高いメシを食わせている罰だ。

「フェルメールっぽく撮れた木魚」に思わずため息 うっとりするほど木魚
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4412136
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