『私は音楽家の團伊く磨先生から、
「才能とはきびしい訓練に耐え得る心であると思う 」
と、うかがった。
私は、このことばに打たれた。きびしい訓練に耐え得る心とは、受験勉強で頭がカッカとなることとはほど遠いことである。それは、何よりもまず、すなおでなければならないということではないだろうか。
すなおとは、人のことばをうのみにして、何でもハイハイと」きくことではない。
すなおとは真理に従順であるということである。真理に従順になるためには、自分の感情を自ら叩きふせて、真理に従おうと意志することであると思う。』
( 三浦綾子『孤独のとなり』より)
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