先ほど、新郎くんから御礼の電話が入る。

「オスカー君のお陰で盛り上がったパーティーになった・・・ありがとう、云々」
好きでやっている幹事役やMC役が、こんな感じで喜んでいただける。
嬉しいものであり、すでにライフワークでさえある。
タンスの奥にしまわれた白ネクタイなんて、このあと、娘たちの結婚式ぐらいにしか使わないだろうと思っていた。それも、またいつのことやら。
8月のある猛暑日の大宮氷川神社。
大人の遠足と称して同級生たちと参道を歩いていたおいらの携帯が鳴り、やはり同級生からのサプライズコール。

「結婚したから、パーティーの司会頼む

」
司会役は二つ返事で引き受けたが、それよりも彼からの結婚報が、同級生たちとの遠足の場でもたらせた偶然に驚いた。
真剣に婚活をしていたことは知っていたが、52歳を迎えての初婚。
早速、帯同していた友人たちに携帯を廻し「おめでとう」の大騒ぎ。
10月の初頭。
とりあえずは打ち合わせと新婦さんとの顔合わせ。
馬車道の洒落たピアノBARで、懐かしいスタンダードを聴きながら、パーティーの段取りを決めていく・・・はずだったのだが、奥さまの可憐さに痺れて、打ち合わせなどほったらかし。
この時の印象が、パーティーオープニングの第一声とさせていただいた。
横浜山下公園・LIVE HOUSE『風鈴』。
セミプロバンドをやっている新郎くんの本拠地でもある。
同級生たち8人、他に新郎・新婦の友人、仲間、親族が集まって50名そこそこのパーティーが始まった。
畳職人である新郎くんへのイントロは、

「女房と畳は新しい方が良いという格言を頑なに守り、探し続けること50有余年

」
新婦へのイントロが、

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花。その名の通りの可憐なる新婦

「誰ですか、うちの女房は立てばしゃっくり、座れば放屁、歩く姿は象の鼻だよ、なんて嘆いてるのは

」
ちなみに、日本では「女房は新しい」だが、フランスはこうだ。

「女とワインは古いほうが良い。」
大丈夫だ、みんな
パーティーは、新郎側で仕込んだライブパフォーマンスが3本。
ブルースハープとギターのDUO《ツカサ&サクラダ》、手品好きな昭和天皇に招待され吹上御所で披露したこともある本格的マジシャン《前田奈美》、そして、新郎くんのベースと実兄氏のギタボを中心とした4人組バンド《昭和ブラザース》。
1ステージ40分で、インターミッションが20分×3回。
インタヴューやクエスチョンタイムなど、今思えば結構盛りだくさんのパーティーだったが、なんとかアドリブ全開でクリアした。
さて、結局打ち合わせも何もないまま当日を迎えるに、流石に不安になったのか新郎くんから

「1時間前に来てよ。ちょっと、打合せしようよ

」
ライブハウスには1時間前に到着したものの、マジシャンの荷物持ちと、彼女の人生ウロウロ話、さらにライブハウスのママさんからの愚痴聞き役に徹していたので、段取りの打ち合わせは5分で終わる。
新郎くんには一つだけ、これを頼まれた。

「アンコール後の1曲が終わったら、女房をステージに呼んで欲しい」
彼はワイフさんのことを女房と呼ぶ。

「お安い御用、為五郎

」
で、これ↓
新郎くんはベース片手に『I love you、OK』を彼女に贈る。
受付を担当してくれていた新婦さんの娘たちが、幸せの母親を見ながら涙を拭く。
人生、いろいろ。
いつまでも倖せでありますように。

「次回のパーティーは25年後。お二人の喜寿祝いと銀婚式を一緒に祝いましょう」
これでお開き。素晴らしいパーティーだった。
お疲れ様でした

未婚で恋人がいない男女29%が「クリスマスを恋人と過ごしたい」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=3714368
ログインしてコメントを確認・投稿する