言葉は力である、と私は思う。一言がその命を奪うこともあれば、受けた人の人生を変えることもある。
「舌先三寸で人を殺す」
という言葉を、幼い頃からよく聞いたものだ。言葉というものは理不尽なほどに人間を動揺させ堕落させ、非情に走らせるかと思うと、奇跡のように甦らせ、向上させ、意欲を与えるものである。
・・・中略・・・
人間の言葉は、本来おざなりであったり、真っ赤な虚偽であったり、裏切りであったりしてはならないのだ。人を力づけ、慰め、励まし、希望を与えるものでなければならない。いつもそのような真実な言葉を出せたらと思う。
(三浦綾子『小さな一歩から』)
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