記憶が確かなら今年2度目の島根往訪、そして人生2度目の津和野。
1度目の津和野は今を遡る35年前、睾丸の美少年であったころ。
実は、修学旅行の記憶は「秋吉台」「萩・松下村塾」「津和野・なまこ壁と鯉」ぐらいしかない。
中学生時代の京都・奈良も同様だが、大人になって初めてその魅力に気が付く修学旅行定番の地。
誠にもったいないこと、この上ない
なぜ、この地へ行きたくなったのか答えられるわけではないけれど、今回の自称・大人の修学旅行in津和野、マストゴーの場所は3ヶ所。
「堀庭園」「太皷台稲成」そして、「安野光雅美術館」。
おそらく(記憶にないのだが)高校時代に訪れたことのない場所のはずだ
湯田温泉からの移動は1時間に1本の列車も来ない山口線
土曜、日曜にはこの路線にSLが走る人気路線のようだが、金曜日の朝、津和野行き列車の選択肢はほぼこれしかない。
9時3分発、特急おき2両編成
山あいを縫って、およそ50分。
35年ぶりの地に足を踏み入れた。
ニキビ面した修学旅行生でごった返しているのかと思っていたが、駅前通りは閑散そのもの。
高校当時はレンタサイクルで周遊した小京都も、今回はレンタカーをチョイス。
雑貨屋ついでに軽自動車を貸してくれるという怪しさ満点の「おんだレンタカー」のドアを開く。
カウチに寝そべった人懐っこいおっさんが現れて、旧友を懐かしむように会話が始まった。

「修学旅行生はいないんですか?」

「もう津和野にくる高校生はいないよ。体験型とやらが流行っているようで、沖縄とか海外でダイビングとか水族館とか。誰もこんな街にきやしない。」
萩だけは『花燃ゆ』や世界遺産登録というイベントがあったので、観光客も復活しているようだが、おんだレンタカーは暇なようだ。
3時間レンタルで3,500円、タクシーを貸し切るよりはリーズナブル。

「堀庭園、稲成さんだろ」
おいらが行きたい場所を覚っている。

「よくわかりましたね」

「ここでレンタカー借りたって、行くところはそんなもんだよ

」

「津和野城址はオススメですか?」

「ノーコメントだね」
わかりやすいガイドさんだ。
《堀庭園》
かなり旧型のおんぼろ軽自動車を駆使して20分、どうにか堀庭園にたどり着く。
石見銀山で財を成した名士らしい。ちえみちゃん、元気かな。
午前10時、先客5人。
もみじの葉は、赤、そして黄色。
小さな庭園であるが、今年初の紅葉狩りとしては絶景かな。
《太皷台稲成神社》
稲荷神社のタイポではなく、全国で唯一《稲成》と書く日本五大稲荷のひとつ。
邪道にも軽自動車で山道を登攀し、本殿へ到着。
1135本ぐらいある朱色の鳥居をくぐるには、本来は階段道である参道から徒歩で登るべきだったが、せっかく借りたレンタカーという意識が先立ち、ショートカットを了とした。
賽銭がわりに150円で購入した油揚げが、お稲成さんへのお供え物。
御朱印をいただきながら由緒を聞いてみたが、見事に忘れてしまった日曜日の夜。
団体旅行の尻について、ガイドさんの説明を盗み聞きもしてみたが、今回はガードが硬い。
さすが、関西のおばちゃんだ。

「私らのガイドさんなんだから、聞きたきゃカネ出しな」みたいな、マジ豹柄。
津和野城址へのリフトは誰ひとり乗っておらず、おんだレンタカーの講評を信じて乗らずに下山。
時、12時00分。
萩石見空港へ向かう津和野発の山口線は15時19分、まだまだ時間はある。
レンタカーの返却まであと60分余り。
津和野の鯉を探したり、あの頃の恋を探したり。
(つづく)
■ジェネレーションギャップ?今は昔、80-90年代の懐かしのあれこれ
(ママスタジアム - 11月08日 18:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=3702753
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