TOHOシネマズ伊丹で鑑賞。
面白かった。テレビシリーズで(特に前半で)面白かった要素はきっちり盛り込んでいて、手堅いサービス精神が伺える。
とはいえ、不満点もある。電子戦の描写を分かり易く視覚化するのは、劇場用映画だからそうしているのだと分かるものの、そこはやっぱり安易に視覚化しないほうがSF映画としては魅力的だったはずなのに・・・と思う。下手なコンピュータ描写で台無しになる映画って多いよね。
また、テレビシリーズで成長を描いた(精神面では最初から成熟しているようにも見える)茉莉香に代わって、映画はゲストキャラである彼方少年の成長を描く物語となっているのだが、少年が自ら決断を下すポイントが物語の最後の方で、遅すぎる気がするのだ。
そこに至るまでの道は、すでに少年の父親がレールを敷いていて、少年はその単にレールの上を歩いてきたようにも見えてしまう。レール上を歩いていく過程では茉莉香やヨット部の面々が背中を押してくれて、至れり尽くせりにも見える。もうちょっと、亜空間の危険性とか父親への反発等に焦点を当てておいてくれれば、最後の決断のシーンをすんなりと受け入れられたんじゃないかなぁ。
まぁ、物語の定番である少年の成長譚において、少年を導くキャラクターが父親モチーフのおっさんではなく女子高生であるという点が、このアニメの最大のポイントであり、佐藤竜雄監督の最大のサービスの表れでもあるのは言うまでもない。あのシーンとかあのシーンとか、最高。
佐藤竜雄監督といえば、劇場版機動戦艦ナデシコを観に行ったとき、圧倒的に濃厚な画面に驚かされたっけ。あれがマイノリティ・リポートの4年前だと考えると、すごいよなぁ。今作は劇場版ナデシコに次ぐ監督の最高傑作映画だ。
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