「方舟をぶちこわすのさ」←ここで、ぞぞぞっとなり、以後ノンストップぞぞぞっ。
先日、マイミクの檸檬来夢さんと話をしている時に、この映画の話題が出た。梅田で1日限りの復活リクエスト上映される「劇パト1」を観に行けないのが残念だ、とのこと。
そういえば、公開当時に自分がこの映画を観た劇場のスクリーンは小さく、音響も悪かったっけなぁ(当時のマニア向けアニメは、普段ポルノ映画を上映しているような小さい劇場で掛けられることが多かった)。劇場は汚くて狭くて、そのうえ満席で立ち見状態だったんだけど、映画を観終わった時のなんともいえない高揚感を受け止め切れなくて、感動を言葉に出来なくて、ほんとに今の体験は何だったんだーって感じだった。
そうだわ。「劇パト1」は自分にとって劇場用アニメのオールタイムベスト1だったんだ。せっかくの大スクリーン(梅田ブルク7の最大スクリーン)で観る機会を逃すのはもったいない。復活リクエスト上映の鑑賞は、事前のドリパス予約が必要なのだが、劇場に問い合わせたところ、座席が空いている場合は当日券も発売するとのこと。これは幸いと行ってきた。
最新設備の音響で楽しめるかな?と思っていたら、当時のフィルムを使っているらしい上映で、序盤からノイズが目立っていた。でも、すぐにストーリーに引き込まれて気にならなくなった。もう何度も何度も何度も繰り返しビデオなどで見たアニメだけれど、本っっっ当に面白い。いやぁ面白かった。ああ、面白いなぁ。
どこかのインタビューで押井守監督が「アクション映画というものは、そのクライマックスに至るまでの過程をどう描くかが重要」というような意味のことを言っていたのを覚えている。敵の目的、主人公側の勝利条件、それに対する障害など、様々な要素を物語の中で自然に提示することで、観客がクライマックスにおいて余計なことを気にしないで、アクションシーンを楽しむことに集中できるという意味だと解釈した。「七人の侍」なんかがお手本のようなものだが、この「劇パト1」もそれを実現している。
というか、あまりにクライマックスまでの過程が面白すぎて、「方舟をぶちこわすのさ」の時点で映画として完結してしまっているとも言える。それほどまでに前半部分がサスペンス映画として素晴らしい。
もちろん、後半のロボットバトルも素晴らしい。前半が素晴らし過ぎるにも係わらず、後半でもきちんとアクション映画として堪能させてくれる。音楽も後半からガラっと変わって勇ましくなるのだが、川井憲次の音楽の中ではこの映画のサントラを一番聞き込んだなぁ(二番目はOVAデビルマン)。
というわけで、もう飽きるほど見てきた「劇パト1」を、初めて大スクリーンで観て、あらためて思うに、やっぱいい映画だぁ。1989年の映画で、当時からみた近未来を描いているのに、全然古さを感じさせないのは凄い。特に日進月歩のコンピュータ技術の描写に関しては、そのまま現在でも通用するであろう辺り。こんな映画、他には無いよなぁ。押井守が「イノセント」の描写は10年後にも斬新であるように作ったとか当時言っていて、確かにその通りなのも凄いんだけど、「劇パト1」はもう24年経ってるよ。凄すぎるよ。
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