映画ファンを自称していながら、自分はクリント・イーストウッド監督作品を劇場で観たことがなかった。まぁ、映画ファンといってもアニメや特撮といったジャンル映画に偏った見方をしているのだから、イーストウッドと縁遠いのも当たり前か。
それなのに、今回劇場にイーストウッド映画を観に行ったのは、予告編の津波のシーンが面白そうに見えたからだ。人間ドラマで評価の高いイーストウッドだが、既に硫黄島二部作でVFXも使いこなしている。期待はできる。
というわけで、観て来た。
押し寄せる波が浜辺の人を飲み込み、そのままホテルにぶつかっていくまでカメラがパンしながらワンカットで見せる引きの絵。凄い。
その後は徹底して人間視点となる。流される人。それを見ながら何も出来ずにいる人。そこに引きの絵は入ってこない。抗いようのない自然の力に翻弄される様を疑似体験できるカメラワーク。面白い。
そして冒頭数分で見せ場は終わる。予告編の情報から地下鉄事故があることは分かっていたのだが、本編ではそれをスペクタクルシーンとしては描いていなかった。うーむ。「ノウイング」のような展開を期待していたのに。残念。
結局、特撮映画的に面白かったのは最初の数分だけで、あとは普通・・・うーん、これも大したことなかったなぁ。マッド・デイモンが霊能力者を演じているが、そんなにオカルト色が濃いわけでもなく、かといって感動のドラマが盛り上がるというわけでもなし。ただ、津波のシーンは大画面で観ないといけないと思うので、劇場まで足を運んだ甲斐はあった。
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