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2023年11月05日23:44

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映画日記『三つ首塔』

2023年11月5日(日)

『三つ首塔』(1956)
監督:小林恒夫&小沢茂弘
アマゾンプライム

日系米人が遺した10億円の相続をめぐり、連続殺人事件が起きる。
そして舞台は、三つ首塔と呼ばれる供養塔が建つ古寺へ・・・・

片岡千恵蔵版・金田一耕助シリーズの1本。
この前見た同シリーズの『獄門島』(1949)は、GHQにより時代劇が禁止されていた時期の映画だった。
千恵蔵が「なんという封建主義!」と、事件の背景にある戦前の価値観へ怒りのセリフをぶつけるといったシーンがあったりして、画面には妙な緊張感が漂っていた。
本作はそれから7年後の作品、GHQの検閲は1951年に終了、時代劇も復活し、日本映画は黄金期を迎えていた。
そんな量産体制下のためか、即席感がぬぐえない。
ラストの謎解きシーンが、どう見ても“いれずみ判官シリーズ”の遠山の金四郎と同じだったのには苦笑。
ということで、作品的にはアレだが、そこは古い映画のお楽しみで、中原ひとみ、南原宏治に山本麟一といった名優たちの初々しい姿がほほえましい。
ちなみにこの三人は1954年東映ニューフェイスの第1期生、つまり同期生。
へえー、だった。


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