民意

沖縄県知事選挙は、
玉城現知事が再選された。

世界一危険な基地といわれる普天間基地の
辺野古への移転について、
沖縄県民の民意は一貫して反対であった。

政府は、沖縄振興予算を増額するなど
ムチとアメの使い分けて、
なんとか民意を覆そうとしてきたが、
ムチはムチでも無知のほうではないかと思えるほど
県民の気持ちを思い切り逆撫でしてきた。

与党の自公は、ロシアのウクライナ侵攻や、
中国と台湾、さらに尖閣諸島問題もあって、
沖縄県民の国防意識も高まり、
今度こそ、選挙に勝てると読んでいたようだ。

ところが、辺野古の埋め立て用の土に
沖縄戦でいまだ遺骨の残っている土地の土を使おうとしたり、
辺野古への移転に反対するならと、沖縄振興予算を減額したりと、
どう考えても県民に寄り添わない姿勢を政府はとり続けてきた。

結果は、今回も沖縄の民意は依然として辺野古ノーであった。

安倍元首相は沖縄県民に寄り添う振りはしていた。
岸田首相は、聞く力の振りをしている。

今回示された民意にどこまで聞く力を発揮できるか…。
沖縄県民はもちろん期待していないだろうけれど。