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2021年11月26日23:59

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映画日記『風花』

2021年11月26日(金)

『風花』(2001年)
監督:相米慎二
今池・名古屋シネマテーク

没後20年となる相米慎二監督の特集上映から、未見の1本。

酒が原因での大失態を写真週刊誌に撮られてしまった文部省の若手官僚、彼が謹慎中に出会ったピンサロ嬢、ふたりは女の故郷である北海道へ向かうことになる。
ふたりはピンク色のレンタカーを借り、北海道を旅することになるのだが・・・・

相米監督の遺作。
正直、相米監督の作品は、どうも苦手だ。
長回しは嫌いではないが、彼の長回しはねちっこすぎる。
長回しだけではないのだろうが、どうも波長が合わない。
ところが、本作はとても見やすかった。
あらためて監督の作品歴を眺めたら、『お引越し』(1993年)あたりから、作風が変わってきたみたいだ。
『お引越し』以降の『夏の庭 The Friends』(1994年)と『あ、春』(1998年)も見やすい映画だった。

本作は切羽詰まってしまった、男と女が再生する物語。
官僚を演じた浅野忠信と、ピンサロ嬢の小泉今日子、どちらも良かった。
とりわけ、しらふの時の冷たい感じの浅野忠信がけっこう新鮮だった。
酒が入ると途端にダメ男になってしまうというのは従来のイメージ通りだが、色白で怜悧な官僚顔も似合っていた。この人は悪役も出来そうだ。
話としては、ベタなものだが、終盤にかけて妙な感情がわき上がってくる。
『台風クラブ』と『ションベン・ライダー』も上映されていたが、いずれも苦手だったのでパスしたが、ちょっと後悔してる。


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