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2021年05月27日22:37

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映画日記『バニー・レークは行方不明』

2021年5月27日(木)

『バニー・レークは行方不明』(1966年)
監督:オットー・プレミンジャー
NHKBSプレミアム【録画】

アメリカからロンドンへやって来たばかりの若い女性・アンが、いつも「バニー」と呼んでる幼いひとり娘を保育園へ迎えに来ると、どこにもいない。
それどころか、保育園の職員たちが「バニー」なんて女の子は見たことがないと言い出す。
やがて警察が出動し捜査がはじまる。
しかし、「バニー」の写真や彼女の衣服やおもちゃや身の回りの物が、いつのまにかなくなっていた。
刑事たちは、そもそも「バニー」はほんとうに存在するのだろうかと疑いはじめる・・・・

自分が言うことを誰も信じてくれない、という状況に主人公が陥ってしまうというパターンのサスペンス映画。
モノクロの画面に、最初から最後までヘンな感じが漂っている。
てっきりアンの旦那さんだろうとおもっていた男性が、じつは彼女の実兄だったとわかるシーンで、ヘンな感じがいっきに濃厚となる。
バスタブで入浴中の兄に、アンがつかつかと近づいて話しかけるシーンが出てくる。
ヘンというより嫌な感じだ。
この嫌な感じが、クライマックスで頂点に達する。
ということで、謎に満ちた幼女行方不明事件の顛末も含め、このヘンで嫌な感じを味わう映画だ。

事件の捜査にあたる警部をローレンス・オリビエが演じていた。
こんな役もするんだと、ちょっとびっくり。
さらに、見終わってネットで検索してたら、劇中でうれしそうに鞭をふるう変態爺さんを演じていたのが劇作家のノエル・カワードと知って、こちらも驚いた。
真っ黒な画面を、あたかも黒い紙をビリッと破くようにすると、その破れたところの白地にキャストやスタッフ名があらわれる。めちゃめちゃ印象に残るオープニングだ。
ソール・バスっぽいなあと思ってネットをみたら、やっぱりソール・バスだった。

タイトルは知ってたが、どんな映画なのかまったく知識がなかったので、とても面白かった。


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