2020年1月16日(木)
『ティーンスピリット』(2020年)
監督:マックス・ミンゲラ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
エル・ファニングちゃんの新作だ。
これは見に行かなくちゃ。
エル・ファニング扮する、イギリスのワイト島に住む、ポーランドからやって来た17歳の少女・ヴァイオレットが主人公。
彼女が「ティーンスピリット」というオーディション番組に出場し、トントン拍子に勝ち抜いて優勝してしまうという話。
ほんとうにそれだけの映画で、逆に驚いてしまった。
親子や友人との葛藤や、挫折からの再挑戦といったものがないに等しい。
たとえば、地区予選で少女は2位になってしまいロンドンでの決勝に進むことができなくなってしまう。
ところが優勝した娘さんが経歴詐称で失格し、繰り上げでヴァイオレットがロンドン行きの切符を手に入れる。
全体的に安直な展開で、盛り上がりに欠けた。
ということで、ドラマが不完全燃焼のためクライマックスの決勝戦もいまひとつ弾けなかった。
決勝の舞台に向かうエル・ファニングが、しだいに覚悟を決めていく表情を長回しで撮ったシーンが良かっただけに残念。
エル・ファニングには悪いが、はっきり言って今回は駄作だった。
私も含めて、歌うエル・ファニングが見たいという、彼女のファン限定の映画だ。
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