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2024年04月18日23:38

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本●「マカロニ・ウエスタン BEST SELECTION 50」

本●「マカロニ・ウエスタン BEST SELECTION 50」(近代映画社)
民岡順朗・編著

先月から今月にかけて、セルジオ・レオーネ監督&クリント・イーストウッド主演の“ドル三部作”を見てから、YouTubeでマカロニ・ウエスタンの主題曲を探し出しては聴いている。
そういえば、愛知県図書館ではCDの貸出もしている。
ひょっとして、マカロニ・ウエスタンのテーマ曲集みたいなのがあるのではと検索したら2枚ヒットした。
ところが、数日後に図書館へ行ったら2枚とも貸出中だった。
もう、ガックリ。
誰が借りたか分からないが、きっと借りた動機は私と同じで、“ドル三部作”を見て、昔のことを思い出した爺さんだろう。
しかたないので、映画本コーナーからマカロニ・ウエスタンの本2冊を借りてきた。その1冊目。

1960年代なかばから、70年代初頭にかけて、大量に日本で公開されたマカロニ・ウエスタンから厳選された50本を、あらすじだけでなく、キャストやスタッフを詳細に紹介したもの。写真も多数掲載。
ザザザッと読んでいくうちに、記憶の底の底の、もうひとつ底から「これ、見たことあるかもしれない」と気づいたのが数本あった。
『さすらいの一匹狼』や『荒野の大活劇』、『拳銃のバラード』といったタイトルだ。
まあ、50年以上昔の、中学生から高校生の頃なので、記憶間違いかもしれない。
本書を読み、この歳になって初めて知ることが多い。といっても人生に役立つことは何ひとつない。
ビートルズのリンゴ・スターがマカロニ・ウエスタンに出演していたことはうっすらと覚えていたが、それが『盲目ガンマン』というタイトルだった。
彼だけでなくチャップリンの息子も『新・荒野の用心棒』に出演している。
そんななかでいちばん驚いたのが、『殺して祈れ』という作品に、メキシコ革命軍のリーダー役で映画監督のピエロ・パオロ・パゾリーニが出演していたことだった。
革命軍のリーダーというのが彼らしいし、『アポロンの地獄』に出てくる荒野なんかは、どこかマカロニ・ウエスタンっぽい。
ところで、マカロニ・ウエスタンでは、化粧の濃い肉食系女優が画面に華をそえることが多い。
そんな女優のひとりにニコレッタ・マキャヴェリがいた。
彼女はその名の通り、「君主論」で有名な思想家・マキャヴェリの子孫なのだそうだ。
ほんとうにどうでもいい話だが。

50本の作品紹介を読んで、うっすらとではなく、これは確実に見ているとおもったのが1本でてきた。『皆殺し無頼』がそれ。
♪ジョニー・ユーマ、ドントゴー〜という主題曲にシビれた。
本書で知ったのだが、このマカロニ節全開のメロディを作ったのが女性作曲家だったことに、とても驚いた。
https://www.youtube.com/watch?v=mZm40ocqkso



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