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2023年01月11日23:34

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本●「暗約領域 新宿鮫11」「鮫島の貌 新宿鮫短編集」

奈良と若狭を回った1泊2日の鉄道旅、読みさしの「新宿鮫」が旅のお伴だった。

本●「暗約領域 新宿鮫11」(光文社文庫)
大沢在昌・著

文庫本とはいえ920ページ余りの分厚さ、思いっきり振り回せば凶器になる。殺しは無理でも脳しんとうぐらいのダメージはあたえそうだ。
700ページあたりで読みさしになっていたのを持参したのだが、面白くて一気読みになってしまった。
宿泊先の京都へ着くまでに読了。
翌日、名古屋までの帰路に読むものがなくなったので、京都で本屋に寄って物色してたら、新宿鮫シリーズの短編集があったので即購入。

本●「鮫島の貌 新宿鮫短編集」(光文社文庫)
大沢在昌・著

翌日、こちらも名古屋に着く直前の岐阜辺りで読了。
厚さは「暗約領域」よりぐっと薄くて、288ページだった。

本の感想はどちらも「面白かった」のひと言で終わり。
それよりも、2日間で500ページ近くを読み切ったことに、自分で驚いた。
いちばん本を読んでいた20歳代の頃とかわらないペースだ。
40歳代以降は白内障を患ったこともあり、本を読むスピードが極端に落ちてしまった。
読書量だけでなく気力・体力・筋力・記憶力等々、加齢とともに下落することばかりで、なにひとつ向上するものがない。
人生も60歳過ぎになると、ローリングストーンじゃなくてフォーリンストーン、奈落の底へストーンと落ちていく。
しかし、ここ2日で少し光明が見えた。
まあ、読み切ったといっても、「新宿鮫」みたいなミステリー小説だからで、これが岩波新書だったら、ちっともページが進まなかったはずだ。

まったく話はかわるが、どうして佐伯泰英の時代小説が、中年以降のおじさんや爺さんたちに絶大な人気を誇っているのか、これまでよく分らなかった。
佐伯泰英の時代小説が私にとっての「新宿鮫」のように、歳をとっても、まだまだハイペースでページをめくることができるじゃん!!
と、多くのおじさんや爺さんに勇気をあたえ、老いてますます意気軒昂な気分に浸るためのツールのような気がしてきた。
といっても、「新宿鮫」は読みたいけれど、佐伯泰英の時代小説は手にすることはないとおもうが。
その「新宿鮫」シリーズの最新刊「黒石」が昨秋発売になっている。
1980円也。
意気軒昂な気分に浸るには少々値がはるので、図書館で借りようとおもったら・・・・
ガーン、予約者数が264名だった。


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