二列立ちか、片側空けか？

鉄道事業者からの呼びかけで始まった、
エスカレーターの二列立ち利用への動きが、
いろいろと議論を呼んでいる。

二列立ちの呼びかけの背景には、
エスカレーターによる事故増大にある。
歩くだけでなく走って登り下りするので、
利用者同士の接触によって、思わぬ事故につながる。

そうした光景を目にした人は多いはずだ。
いや実際に怪我はしなかったが、
ヒヤリとして経験は誰にでもあるだろう。
被害者にも加害者にもなり得る可能性が潜んでいる。

だが、片側空けはすっかり定着しているので、
賛否が分かれるのは、仕方ないところだろう。

ある調査によると、全員が二列立ちのほうが、片側空けよりも、
一定人数を運ぶ時間は短かったと報告されている。
その理由は、片側空けだと一方に長い列ができて、
待ち時間がかかるからだとされている。

私は、エスカレーターは原則、利用しない。
エスカレーターしかない所では致し方ないので使うが、
二列立ちの解決には、必ず階段を併設しておくことが、
前提になるのではないかと思っている。

急ぐ人は、階段をどうぞ、というお勧めが、
事故防止にも、運動不足解決にも効果ある。