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2016年09月23日23:53

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映画日記 『ソング・オブ・ラホール』

2016年9月23日(金)

『ソング・オブ・ラホール』(2016年)
シャルミーン・ウベード=チナーイ、アンディ・ショーケン:監督
今池・名古屋シネマテーク

かつてパキスタンのラホールはインドのムンバイのような映画都市であったそうな。
パキスタン映画の劇伴の多くは伝統音楽が使われていた。
そのためもあって、ラホールには多くの伝統音楽のミュージシャンが集っていた。
しかし、ムスリム化が進み、やがてタリバンがやって来た。
音楽を敵視するタリバンによってミュージシャンたちはちりぢりになり、ラホールの音楽は廃っていった。
そのような苦難の中にあって、幾人かの伝統音楽家たちは楽器を手放すことなく、人知れず自らの技を磨いていった。

タリバンが駆逐されてからのことだろう。少しずつラホールに音楽が帰ってきた。
その中心のひとつである音楽スタジオに、名うての伝統音楽ミュージシャンたちが集まってきた。
しかし、長らく歌舞音曲が途絶えていたため、現在のパキスタンには彼らの音楽を求める聴衆がいなかった。
ならばと、彼らは世界に打って出ることにした。
そのために、伝統音楽の枠を越え、彼らはジャズに挑戦する。

“サッチャル・ジャズ・アンサンブル”

それが彼らのバンド名だった。

サッチャル・ジャズ・アンサンブルが演奏するラホールのジャズはネットによって世界を駆け巡り、やがてニューヨークのジャズ・トランペッターのウィントン・マルサリスの目に止まることになる。
サッチャル・ジャズ・アンサンブルと競演するために、ウィントン・マルサリスは彼らをニューヨークへ招聘した。
そして、高揚と不安を胸にしたサッチャル・ジャズ・アンサンブルの選抜メンバーが、ニューヨークにやって来た。
さっそくウィントン・マルサリスのバンドとの合同練習が始まるのだが、思わぬアクシデントが起こってしまう。
はたして、サッチャル・ジャズ・アンサンブルはニューヨークで会心のプレイをできるのだろうか・・・・

素晴らしい!!!

ジャズが国境や宗教を軽々と越えていく。
映画を含めた歌舞音曲は、確かに世界の共通言語なのだろう。

イエイ!!!



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