『
ビューティフル・ボーイ』
薬物依存からの脱却…日本でも身近な問題になってきているが、このドラマの主人公のそれはかなり重症で深刻。
実話ベースの物語だが、たいていの場合誰かの視点で語られるのが常。
しかし、本作は支える父と薬物依存で苦しむ息子の二人の視点が混在する。
それは原作となった回顧録が2冊あるから。
時に過剰描写になるきらいもなくはないが、双方の視点があるのは一方通行にならずに済む。
父親はフリーの音楽ライター。
治療に付き合う時間の都合がつきやすかったり、ある程度の収入面も保証されている裏付けだろうか。それ以上にタイトルとのつながりを感じる。
父親のデヴィッドはジョン・レノンの最後のインタビュアーだったそうで、レノンのアルバムに収められた名曲<ビューティフル・ボーイ>が嫌でも重なる。
経済的には特に不自由なく、学業も優秀なのにドラッグに手を出してしまう。
何度も立ち直るチャンスを与えられながらも周囲の期待を裏切る息子。
親の愛情はここまで深いのかと思わせる行動に心打たれると同時に薬物依存脱却の苦労がしのばれる。(学校で見せてもいいのではないか?)
互いを思いやっていてもうまくコミュニケーションが取れない二人。
どこかピースがかけている気がしなくもないが、そんな難しい親子関係を繊細な演技でじっくりと魅せるティモシー・シャラメとスティーヴ・カレルに引き込まれる。
余談だが、ちょいときわどいシーンがあり、隣に女子高生が座っていたのでドギマギしてしまった。あとでレーティングを調べたらR-15+でした。(セーフ)
数量限定でTOHOシネマズ シャンテ・新宿シネマカリテ・大阪ステーションシティシネマの3館で入手可能なクリアファイルを頂戴しやした。(デザインは3種類らしい)

(表) (裏)
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