『
スパイダーマン:スパイダーバース』
コミックのアニメ化、言葉でいうのは簡単だが、これまで見たことのない世界に釘付けになる。
近年のハリウッドのアニメと言えばコンピューターを使った3D造形のアニメーションが多かった。
しかし本作は多次元がまじり合うというお話を生かした様々な革新的なタッチのデザインが観られる少し変わったアニメーション映画。
昔ながらの平面的なデザインが見られるだけでなく、画面にはコミックさながらの吹き出しや効果文字まで加えられる。
本年度のアカデミー賞長編アニメーション部門で受賞したのも納得の出来栄え。
元々ソニー・ピクチャーズの内部では白人男性の若者しかスパイダーマンになれないという規約があったそうだが、(リークされて差別と騒がれ)その反省を受けてか黒人の中学生が主人公となっている。
さらに、この逆境を生かし女性でも中年でもはたまた人じゃなくとも誰もがヒーローになれるという可能性を示す作りに変えてきたのはしたたかだ。
ここまでやるなら「東映版も混ぜて欲しかった」という意見にも大いに共感。
ただ、台詞の分量や情報量が半端なく多いので、むしろ吹き替えで見た方が隅々まで楽しめたかもしれない。
描画が凄まじく、正直な話、脳が処理落ちしていた。(苦笑)
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