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2020年10月07日17:46

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自然観察地図のコースの10数年ぶり再調査

東お多福山から住吉川沿いを下るコースを歩いた。新人地学担当学芸員の研修に引っ付いていった形。行事でよく使い自然観察地図を作ったりしてるコースの中から、地学ネタがけっこうあるのを選んで研修してる。という訳で、久しぶりに自然観察地図のコースを再チェックするいい機会。また生物の調査ではまず行くことのない季節に行けるので、物珍しくもある。
今回のコースは、自然観察地図を作った時に歩いたっきりと思う。自然観察地図を見ると調査日は、2002年10月と11月、及び2003年5月・6月となっている。2003年は観察会を設定して、5月に下見、6月に行事本番だったらしい。それ以来のコースなので、17年ぶり、秋に関して言えば18年ぶりってことになる。
20年近く経って、自然観察地図もそろそろ改訂が必要な時期にきてる。という訳で、担当部分で修正すべきかどうかを確認しつつ歩くことになった。幸いあまり担当部分の記述は多くなのだけど、

記述通りのままらしいのは、
・この季節で、数羽とはいえソウシチョウが囀っていた。ソウシチョウは相変わらず多いらしい。
・コース終盤の車道に出た辺りで、擁壁の水抜き穴の中にニホンヤモリがいて、卵がいっぱい見れたもんだった。どうなってるのか心配だったけど、同じ擁壁に、やはりニホンヤモリと卵を確認できた。卵が入っていた穴は10ヶ所、ヤモリを見つけた穴は2ヶ所。安定のヤモリ個体群だなぁ。

一方、変化もあった。
・住吉川から五助ダムにかけてで、ツチガエルがけっこう見つかった。かつてはツチガエル自体記録していないのに…。この20年弱の間にツチガエルが増えたとか、山間部に進出したのかな? それとも以前は見逃した?10月の調査は来てないけど、10月はツチガエルが目立つとか?
・このコースは、松枯れ被害があまりなかったらしく、立派なアカマツがけっこう残ってる。自然観察地図にはリスのエビフライのことが書いてあって、けっこう探したのだけど見つけられず。これは、努力が足らなかったんだろう。知らんけど。

景観的な変化もあった。
・東お多福山山頂の見晴らしがとても良くって、大阪平野や大阪湾が見渡せる。とても長めがいい。かつては樹に遮られて見えなかったんじゃないかなぁ。あと山頂部でススキ草地の復元事業が行われていて、ササが刈られ、キチョウが囲われていた。
・カシノナガキクイムシの影響がかなり出ているらしく、住吉川沿いでは、切ったりカバーしたり、対策が行われていた。でも、ハイキング道沿いのアベマキの大木は全滅しそうな気配。そもそも切った木の管理は雑だし、対策もハイキング道沿いしかしてない感じで不充分。
・五助橋断層というのを見ると行って連れて行かれたけど、川を歩いて、藪をこいで到着したら、山が崩れていて、あんまり見えない。それを頑張ってよじ登ったら破砕帯に出会えた(らしい。あまりよく分からなかったけど)。崩れてきた真砂土の緩斜面に大量のハンミョウが群れていて、ハエのように飛び立った。
・ついでに言えば、かつては芦屋川や住吉川ではイノシシが見られたり、その獣道が河川敷にあったりしたけど、今回は痕跡は見つけられず。イノシシの痕跡は山中の足跡や掘り跡や擦り跡だけだった。

20年近く経った割りにはあまり変わってない。というべきなんだろうか。
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