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2020年08月03日19:00

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イルカのホネ拾い

7月初めに浮いていた死体が回収されて、埋立地の草むらに放置。という話を7月20日に聞いて、標本に引き取る!と宣言して、先方とこちらで日程調整して、約2週間後の今日、回収に行った。
見せてもらった画像には、海で回収された死体が、埋立地の裸地にポンと置いてあった。この状態は、2年ほど前に淡路島に回収に行ったオキゴンドウと同じ。肉は腐ってドロドロだろうけど、1ヶ月程度ではまだ原型を保っていて、せいぜい胴体上側の肉がカラスなどに持って行かれている程度だろう。
と思ったら、ぜんぜん違っていた。

とりあえず、オキゴンドウと同じ設定で、測定道具、解体道具、腐った肉を持って帰るように言われた時の準備。ドロドロに肉付き骨をいれる容器。などを積み込んで車で出発。測定15分、解体30分、梱包15分。後片付け入れて、1時間半程度かなぁ。炎天下で1時間半はきついなぁ。という訳で、途中で氷や凍った飲み物をアイスボックスに確保。
現地に案内頂いて、驚いた。ここです、と言われた場所は、埋立地の端っこの凹地に草がボーボー茂ってる場所。この草むらに放り込んだという。よーく見ると、イルカのホネが散乱していた。そう。すでにすっかり骨になっていたのである。
下顎骨はあるけど、頚椎と頭骨がない!と周囲を探したら、少し離れた場所に落ちていた。頚椎以外の椎骨はつながったまま、前肢も残ってる。けど、肉は寛骨周辺から尾の辺りにしか残っていない。測定は必要ないし、解体も必要ない。これは、もはやホネ拾い。
現地で寛骨を探しにくかったので、肉も丸ごと持ち帰ることにして、目につくホネを全て回収して、袋詰めしてテンバコに入れるのに約30分。氷や飲み物とかいっぱい用意したけど要らんかった。
頭とかが散らばっていたのは、肉を持っていこうと引っ張った動物がいたからっぽい。ネコやアライグマなどの哺乳類ではないかと思う。左前肢が無かったのはカラスが持ってった?と思ったが、回収時の画像をよく見ると、回収時にすでに失われていた様子。

持ち帰ったホネは、とりあえず寛骨混じりの肉、右前肢、及び椎骨は残った肉を処理すべく、砂場にセット。頭や肋骨などは、持って帰って洗ったら、あっさり完成。
とても楽ちんだったが、肋骨の順番が維持できなかったし、肋骨やV字骨を一部失ったぽいことや、歯の大部分が失われたのは残念。
裸地に放置と、草むらに放置で、これほど処理スピードが変わるとは驚いた。これはとても勉強になった。
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