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2020年07月21日16:01

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キジバトは1羽で子育てできるでしょうか?

という質問を、我孫子市方面から頂いた。我孫子市方面さんが受け取った質問を、キジバトの専門家ということでご指名でたらい回しして下さったらしい。質問内容は、自宅でキジバトが営巣して、ヒナも無事に巣立ったのだけど、親鳥は1羽しか見なかった。キジバトは、1羽でヒナを巣立たせることができるんだろうか? と疑問に思ったとのこと。
キジバトは、一夫一妻で、メスとオスが役割分担して巣づくりから抱卵、育雛を行うのが基本。途中で片方だけになっても、1羽でヒナを巣立たせることができるのかを、巣づくり、抱卵、育雛のそれぞれについて考えてみよう。

・キジバトの巣づくりでは、オスが巣材を運び、メスが受け取って、巣を組み立てる。雌は巣材を運ばないし、オスは巣材を運んできたのにメスがいなかったら、巣材を放って、メスを探しに行く。 →1羽では無理。

・抱卵は、昼間がオスで、夜間がメスの分担。夕方の交代にオスがやってこなくて、メスが巣を放棄するのを見たことがある。ちなみに交代は、朝と夕の1回ずつで、相方が巣の近くに来たら、抱卵してた個体は巣から飛び出す。つまり、2羽を同時見ない可能性は高い。ることはありません。 →おそらく1羽だけでは卵を孵せない。

・育雛初期の抱雛は、抱卵と同じように分担。給餌は雌雄共。1日に雌雄がそれぞれ数回ずつしか給餌に来ないので、同時に見かける親は1羽だけです。 →抱雛は片親では難しいが、給餌は片親だけで出来るかも。

以上からすると、キジバトは、育雛は1羽でもできる可能性があるけど、巣づくりから抱卵・抱雛までは、片親ではできない。
そもそも、キジバトの営巣で、巣において、2羽の親をそろって見るのは巣づくりの時だけ。もし抱卵期から観察をはじめたら、片親で繁殖してヒナを巣立たせたように見えると思う。
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