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2019年12月24日19:05

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大阪府で記録はあるけど定着していない外来哺乳類

大阪府で記録のある外来哺乳類には、タイワンザル、カニクイザル、シマスカンク、オグロプレーリードッグ、クスクス、ゴールデンハムスター、キタリス、タイリクモモンガなどいろいろなあるが、ここまでは単発の記録なので、今のところ問題ではなさそう。まあタイワンザルやカニクイザル、キタリスなどは日本の他の地域で定着例があるので、油断はできないが。
複数の記録があるけど定着していない(今のところは、たぶん)のは、フェレット、カイウサギ、シマリスが御三家。どうしてこの辺りが定着していないか、あるいは密かに定着していないかは、充分に注意しておく必要がある。ということも含めて、状況を整理しておこう。
フェレットは、2000年前後には、大阪府の各地でしばしば観察されていた様子。だが、定着したとは考えられていない。そもそも日本で定着している地域は知られていない。その大きな理由は、市販のフェレットは、臭いを防ぐのと絡めて、不妊化した後に販売されているという話がある。それを逃れた個体が多くなると定着のリスクが上がることになるのだろう。
カイウサギは、現在でもしばしば野外で観察される。繁殖力も高く、定着のリスクは極めて高い。はずなんだけど、日本で定着しているのは島だけ。科学的に立証するのは難しいが、捕食者フリーでないと定着できないのではないかと思う。だとしたら、アライグマ、チョウセンイタチ、ネコと、強力な外来哺乳類が跋扈する大阪府では、当面定着する目処はなさそう。
シマリスは、観察では鈴鹿山系に定着しているという。気候的には大阪府の山でも楽勝で暮らせそう。タイワンリスが定着できるなら、シマリスも定着できそう。そもそも飼育個体数は、タイワンリスよりシマリスの方が多そう。だとしたら、大阪府に定着しない理由が思いつかない。タイワンリスよりも定着したら、情報は集まりそう。なんせ誰でも見分けられるから。なのに情報がないということは、まだ定着はしてないんだろう。今後、大阪府で一番要注目な未定着の外来哺乳類だろう。
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