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2019年10月25日20:33

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読書サークル 第106回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日の会合で出た本についての意見を記録。

今日の課題本は8冊。1冊繰り越されてきたので、9冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「珪藻美術館」
(紹介文5つ、平均★数は3.6)
 評価はとても高かった。画像がきれい、ってだけの評価ではなく。撮影方法や珪藻とかの説明を興味深く読んだ人が多かった。

●「結局、ウナギは食べていいのか問題」
(紹介文3つ、平均★数は4.0)
 ウナギを食べて良いのか?というのは、生物多様性に多少なりとも関心のある人が答えを知りたい問題。それをタイトル通り、周辺の状況を合わせて、分かりやすくまとめてくれる。食べてはいけない、という結論にならないのが面白い。でも、消費者がきちんと考えて行動するかどうかが重要という指摘。できるだけ多くの人に読んで欲しい。というのがみんなの一致した意見。

●「ほうさんちゅう」
(紹介文4つ、平均★数は3.3)
 「珪藻美術館」とよく似た内容。珪藻と放散虫はどうちがうの?という人もいたくらいだし、内容も似ている。一つ違うのは、「珪藻美術館」は簡単に自分でも観察できるのに対して、放散虫の方は、大阪では簡単には見つけられないし、より高倍率が必要で、簡単には観察できないこと。

●「生命の歴史は繰り返すのか?」
(紹介文3つ、平均★数は4.0)
 野外で、そして室内で、実験的に生命の進化を解き明かそうという試みが、さまざまに紹介される。けっこう難しい内容を含んでいると思うけど、読んだ人の評価は全員とても高かった。

●「キリン解剖記」
(紹介文4つ、平均★数は3.5)
 ひたすらキリンを解剖する研究者に、読んだ人はかなり好感を持った様子。科学的に何を明らかにしたかはさておいても。子どもの頃、キリンが少し好きだっただけなのに、ここまでのめり込んでるのが面白いのだろうか。

●「虫や鳥が見ている世界」
(紹介文4つ、平均★数は2.5)
 紫外線反射を撮影した画像と、普通のカラー画像がひたすら並ぶ。写真集としては面白いけど、付いてる説明文が、どこまで信用できるかという議論。あと、紫外線反射を撮影して、可視光では見えない模様が出てくるなら意味があるけど、出てこないなら特に知見は増えないという指摘も。

●「ふしぎないきもの ツノゼミ」
(紹介文4つ、平均★数は3.5)
 他では見られないほど、世界各地の大量のツノゼミの美しい画像が並ぶ。その多様性だけで、読み手を圧倒した感じ。著者のマニアックぶりが伝わったのがいいんだろう。

●「葉っぱはなぜこんな形なのか?」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 著者は、この本の前に葉っぱを10万枚スキャンして図鑑をつくったらしい。第1章はその図鑑作りの話で、第2章は葉の形についての考察。ここまでで終われば良かったのに。というのが低い評価の理由らしい。第3章と第4章はタイトルから離れたエッセイが続き、少なくとも読んだ人は、どこかで聞いたような話で面白くなかったらしい。

●「地球はなぜ「水の惑星」なのか」
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 口を揃えて、地球化学の話は難しい。という。ただでさえ難しいのに、構成がさらに理解を妨げているという指摘。
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