今日は、大和川、大阪湾、瀬戸内海のカモメ類の話をした。話ながら、質問を受けて、とくに気になったのは、この2つ。
・どうしてユリカモメは、この10年、20年で減ったのか?
・どうしてウミネコは、夏に湾奥部にいて、冬は湾口部あるいは外洋よりにいるのか?
とりあえず答えたことは、
ユリカモメの減少は、繁殖地でなにか起こって繁殖成功度が下がったんじゃないかと思う。というのもユリカモメが多かった頃は、幼鳥の割合が10%を超えていたのが、近年は5%を切ってることが多い。
ウミネコの分布で疑問に思うべきは、どうして夏に湾奥部に入るのかということ。山口県でのカモメ類の分布調査の結果を見ても、ウミネコはそもそも内湾よりは外洋側に分布する鳥。で、どうして夏は内湾や湾奥部に来るかというと。…分からない。ユリカモメの分布が3月頃イカナゴ漁の盛んな明石海峡周辺に偏るってことからすると、食物の分布で説明するのが妥当な気がする。じゃあ、夏に湾奥部のウミネコが何を食べてるかというと。…分からない。これは調べる価値があるかも。
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