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2017年10月14日21:25

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瀬戸内海の魚の話を聞いた

今日の午後は、自分の出番を待つ間、なんとなく魚の話を1時間ほど聞いた。他山の石というか、人の振り見て我が振り直せという話をしてみよう。

話は、いきなりチャレンジャー号から始まる。チャレンジャー号とは何をした船なのかは説明しているようで、あまりしていない。そしてひたすら、チャレンジャー号が採集した瀬戸内海産の魚の標本を紹介していく。学名がどうしたとか、部外者的には割とどうでもいい話が多いので、ぼんやり聞く。タマカンゾウビラメの標本の口が開いていてもいなくても、どっちでもいい。
と、今度はゴールドスミスという人が採集した瀬戸内海産の魚の話に変わる。古い話をしているらしいが、いつ頃の話かよく分からない。チャレンジャー号のコレクションとなにかしら関係もある人らしい。
と、目的地も分からないまま話を聞くこと30分。突然、今までなんの話をしていたのかが明らかになる。どうやら1900年頃、瀬戸内海で記録されていた魚種をリストアップしたら、約60種だった。という話だったらしい。
SFなんかには、説明なくよく分からない設定のもとで話が進んでいき、かなり話が進んだところで、そういう話だったのか!という構成がよくある。まさにそういう構成だった。講演で、これを仕掛けてくるとは! なんて凝った構成だろう。
それにしても、チャレンジャー号のみならず、ドレッジ、ホロタイプ、ウミヘビなどなど、聴衆の大部分が正しく理解しているとは思えない単語が、説明なく投入されまくっていた。この聴衆への信頼の高さはすごい。そして、魚の標本の採集者として、しばしば「スズキさん」が出てくるのも面白い。「スズキさん」が誰のことか分かってるのは、この会場に2人だけじゃないかなぁ。説明なく、自分の友人を投入してくるとは…。大人が講演会でやるのは初めて聞いた。

後半は、伊予灘を船で回っての調査の話から、標本用の魚を釣る話。釣りという方法は、魚を採集するのにとても有功。と強調するのだけど、そんなん誰でも知ってると思うけど?

大きな問題は、聞き手のレベルの想定と、話し方が対応していないこと。チャレンジャー号、ドレッジ、ホロタイプが説明なく分かると想定するのが間違っている。その上、もし分かってる人なら、チャレンジャー号とゴールドスミスが採集した魚類リストの表を1枚示せば済む話だろう。そして、分かってる人には(分かってなくても?)、釣りが有功やで!って言わなくても良さそう。

古い魚の標本の画像と、釣り上げた魚の画像はいっぱい見れたので、聴衆はそれをながめてたっぽい。
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