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2017年04月21日23:58

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読書サークル 第91回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日の会合で出た本についての意見を記録。

今日の課題本は7冊。1冊は次回へ持ち越しとなり、前回からの持ち越しが2冊あったので、8冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「鳥獣害」
(紹介文3つ、平均★数は2.3)
 大学を退官した農業経済研究者が、農作業はじめたら獣害に遭遇して、ちょっと獣害について書いてみた。ディープエコロジーや東西の動物観の紹介をしておきながら、鳥獣害の話にぜんぜん収束しない。もっと鳥獣害に対して、どんな対策が行われているか勉強して、書いたらどうなん。と一人気炎を吐いていたのは私。

●「海の寄生・共生生物図鑑」
(紹介文3つ、平均★数は3.3)
 とにかく小さな生き物の綺麗な写真が並んでいる。寄生生物と聞くと気持ち悪そうだけど、意外なほど可愛い。海の小さな動物にはなかなか目が行ってなかったけど、こんなの多様で綺麗だったのか〜。と、とても評判がよかった。寄生でも共生でもない生き物もけっこう出てくるので、タイトルはどうかなぁ、という声があった。

●「泳ぐイノシシの時代」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 イノシシって泳げるらしい。それどころか、こんなにあちこちの島に進出してるとは!という驚きはあるのだけど、瀬戸内海の島々のイノシシの分布に興味があるとか、特殊な興味を持っている人以外にはそれ以上ではないらしい。

●「「幻の鳥」オオトラツグミはキョローンと鳴く」
(紹介文5つ、平均★数は2.6)
 前半はサンコウチョウの話ばかりで、後半になってようやくオオトラツグミが登場。ってことで、2冊に分けたらいいのにという声。このシリーズの定番は、研究者を目指す若者が、訳の解らないままフィールドに出かけて苦労するって展開なので、むしろサンコウチョウだけでまとめた方がよかったかも。ただ、サンコウチョウの研究は一番肝心な疑問が解決してないしなぁ。と、妙に事情通なコメントが。

●「カメムシ おもしろ生態と上手なつきあい方」
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 脈絡無く、カメムシの名前がいっぱい出てくるだけやん。という声がある一方、嫌われ者イメージしかなかった人にとっては、カメムシを愛でまくる人がいるだけでも新鮮だった様子。

●「恐竜はホタルを見たか」
(紹介文4つ、平均★数は3.8)
 ホタルに留まらず、むしろ深海魚の生物発光の話。発光メカニズムの話は珍しいし、化学的過ぎずに上手に説明してくれて、進化にも思いをはせられる構成は、とても評判が良かった。

●「地球の歴史」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 宇宙創生から現在までの地球の歴史を描いてくれているという評価がある一方で、著者の専門の火山以外の部分の信頼性が低いとの厳しい意見も。

●「温泉と地球科学」
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 7人による分担執筆。それだけに章による出来不出来の差が大きい。ということで、全体に評価は低め。
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