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2017年02月24日22:28

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読書サークル 第90回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日の会合で出た本についての意見を記録。

今日の課題本は8冊。2冊は次回へ持ち越しとなり、前回からの持ち越しが1冊あったので、7冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「ロウソクの科学」
(紹介文3つ、平均★数は3.3)
 19世紀のクリスマスの少年少女向けの講演の記録。科学的説明の多いサイエンスショーって感じか。大人でも難しい内容を少年少女がおとなしく聞いていた事への驚きの声があった。

●「新たな魚類大系統」
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 ミトコンドリア全ゲノム解析によって明らかにされた魚類の新たな系統関係が紹介される。でも、世界的成果とはいえ、研究者が自分の業績を自慢するだけの内容は、よほど魚に興味がないと読んでも面白くないという点で一致。

●「植物をたくみに操る虫たち」
(紹介文3つ、平均★数は2.3)
 副題に「虫こぶ形成昆虫の魅力」とあるのに、研究室を渡り歩いていろんな研究をした話が多く、肝心の虫こぶ形成昆虫の話が少ないという不満が多数。最後の2章の教育論も蛇足との評価。

●「進化の教科書 第1巻 進化の歴史」
(紹介文3つ、平均★数は3.0)
 「岩石の語ること」「種分化」「大進化」「人類の進化」の内容は、新しい知識をまとめてあって、引用文献もあって評判はよかった。むしろ話題は、原著を再構成して3分冊として訳出するという点に集中。

●「にっぽんスズメ歳時記」
(紹介文2つ、平均★数は2.0)
 スズメの写真は可愛いけど…。上手に対象を切り取っているけど…。なぜか手放しで褒められていなかった。

●「となりの野生動物」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
 著者の身近な哺乳類についての動物学的説明やつきあい方についての見識については、みんな納得していた。でも、昔話やことわざなどに見られる一般的なイメージから話を始めるという趣向の評判は悪かった。最終章にあった動物が喋るという趣向は、さらに評判が悪かった。

●「竜宮城は二つあった」
(紹介文3つ、平均★数は2.0)
 随所におびただしく挟み込まれる雑談が、読みにくく、論旨を希薄にしてるだけ。と、とても評判が悪かった。コラムで描かれる、本筋と関係のない海外の学会参加の紀行文も評判が悪い。自分でネタ振りして、それをスルーしてばかり、という声もあった。
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