隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日の会合で出た本についての意見を記録。
今日の課題本は8冊。2冊は次回へ持ち越しとなったので、6冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。
●「ライチョウ 二万年の奇跡を生きた鳥」
(紹介文3つ、平均★数は3.3)
10年ちょっとに渡る調査に基づくライチョウの生態の紹介は評価が高く、地球温暖化などによる絶滅の危機も充分に伝わっている。が、古色蒼然とした文化論はいらなかった感じか。
●「ハエトリグモ」
(紹介文5つ、平均★数は3.2)
家の周りハエトリグモの暮らしぶりを、綺麗な絵で紹介した内容は全員が好評価。もっとハエトリグモの絵を大きくすればいいのに、という意見あり。出てくる種数は少ないし、さらりとしたハエトリグモの紹介だけど、「かがくのとも」。小さい子ども向けだからこれでいいのだ。
●「世にも美しい瞳 ハエトリグモ」
(紹介文4つ、平均★数は3.8)
タイトル通り、ハエトリグモの美しい瞳が素晴らしい。全員大絶賛。実際のハエトリグモの大きさが分かりにくいという声もあった。そもそもこの本ではハエトリグモの種名が分からない。けど、そんな人は今度出る「ハエトリハンドブック」を買いなさい。ということになった。
●「ゾウがいた、ワニもいた琵琶湖のほとり」
(紹介文2つ、平均★数は2.0)
古琵琶湖層群の化石が一望できる点は評価されていた。でも、時代順に並んでいるのに、それが分かりにくい。産出した化石がどんな環境に生息していたかは、琵琶湖博物館でも展示があるはずなのに示していない。など、不親切な点に指摘が集中した。
●「むしこぶ みつけた」
(紹介文3つ、平均★数は3.0)
とにかく虫こぶが綺麗で面白い。子ども向けなので、それで充分。という評価。どうしてわざわざ色を付けるんだろう?という疑問が出て、鳥による散布の可能性が議論されてみたり。
●「分水嶺さがし」
(紹介文4つ、平均★数は2.8)
評価が分かれた。ペットボトルの水を垂らしながら、分水嶺を探す著者の変人ぶりに、面白い自分もやってみたい!という人と、オタクの楽しみは意味不明!という人に分かれた。小学校中学年向けには、字が多いし、いくらふりがなを付けても説明が難しい。河川争奪は理解してもらえるのか? 地形図は読めるのか? といろいろと疑問が呈された。
ログインしてコメントを確認・投稿する