やはり，ＥＵ離脱国民投票後になったか

■アルメニア人迫害はジェノサイド　ローマ法王が再度言及
(朝日新聞デジタル - 06月25日 20:38)
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やはり，ＥＵ離脱国民投票後になったか。私は，根底に中東のイスラム系難民流入への恐怖が主たる要因であると考えています。サウジなどのイスラム湾岸諸国ですら，受け入れを拒否しているくらいですから。

国家独占資本主義体制では，金融資本の力が非常に強くなります。金融資本は，新自由主義的な政策を好みます。一番の理由は，貧困層の移民によって，人件費の上昇圧力を抑えることができますから。金融資本のエリート層にとって，テロや公共福祉の疲弊は，些細なことでしかありません。テロについては，ＳＰを雇えばいいし，年金などに頼らなくても莫大な資産を手にしていますから。彼らは，国家をも否定し，国際主義に美名の下に，自己の利潤追求にいそしんでします。

極端な言い方をすると，イスラム系の意味が大量に押し寄せ，バッキンガム宮殿がモスクに改装（このように公言するムスリムも少なくない）されてしまっても，金融資本のエリート層は，イギリスから逃げ出せばいいだけです。この構図は，戦前，ヒトラがユダヤ人たちを攻撃した構図と同じです。いかに巨額の賠償金をかせられようと，大部分のドイツ人は，ドイツを去るわけにはいかない。ドイツと運命をとものしなければならない。他方，（大部分の無産階級のユダヤ人はそうではありませんが）ユダヤ財閥は，自分たちの都合のいい国家に寄生すればよい。賠償金でドイツが破産しようが，知ったこっちゃない。

万が１，バッキンガム宮殿がモスクに改装されてしまう事態となったら，イギリス国民は，（トルコ帝国下のキリスト教徒のように）イスラム法の下の二級市民として生きるか，イスラムに改宗するかを迫られます。下手をすると，アルメニア人にように迫害を受けるかもしれません。

トルコがＥＵに加盟したらこのような事態が生じても不思議ではありません。ＥＵの規定では，ＥＵ内の国民の移動を制限できませんから。このような事態は，大部分のイギリス国民は，死んでもイヤでしょう。経済的利益などとは言っていられません。

金融資本の跳梁跋扈を抑えるためには，最終的には，我々が投票する一票によって，政府を動かさなければなりません。主権を制限しているＥＵやユーロは，金融資本とって非常に都合がいいシステムです。イギリス国民は，このことに気が付いたので，今回の結果となったと考えています。