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2015年10月08日14:23

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告知・東慶寺コンサート 11月7日(土)

既に10年以上、続けさせていただいている、香川県立高松高校同窓生有志による企画のコンサートです。

北鎌倉の名刹・東慶寺さんの本堂で演奏させていただけるのは、素晴らしい経験となっています。


同窓会企画ではありますが、一般も出演者の関係者、ということで参加可能ですので、どうぞご遠慮なくご参加ください。

予約制ですので、私までご連絡ください。

今年のスペシャルゲストは、名手・砂原 悟さんで、クラヴィコードでバッハを演奏してくださります。

とても音量の小さな楽器ですので、中々、聞く機会が少ないかと思います。
今回は木の柔らかな響きのお寺の本堂ですので、楽しんでいただけるかと思います。

また同窓会企画ですので、今回、アマチュアの出演もございますが、ご了承ください。
同窓生の山村雅彦さんが冒頭に真摯なギターを演奏されます。

懇親会では、前住職夫人による美味しい手料理と、OBから差し入れの美味しいお酒が沢山ございます。

11月7日(土)17:00開演(16:30受付)
コンサートと懇親会 全席自由:8000円
コンサートのみ:全席自由5000円



【プログラム】


1.プレリュード
『プレリュード・フーガ・アレグロBWV998』より                     J.S.バッハ
2.カナリオス 
『スペイン組曲』 より                                ガスパル・サンス
                                               ギター:山村雅彦


3.無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011                    J.S.バッハ
 �機ゥ廛譽螢紂璽鼻´供ゥ▲襯泪鵐鼻´掘ゥ�ーラント �検ゥ汽薀丱鵐鼻´后ゥ�ヴォット �此ゥ検璽�
                                                フルート:白川真理


  
4.無伴奏ヴァイオリン組曲第3番 ホ長調 BWV1006                J.S.バッハ
�機ゥ廛譽螢紂璽鼻 ´供ゥ襦璽襦 ´掘ゥ蹈鵐彪措阿離�ヴォット  �検ゥ瓮魅┘奪鉢�
�后ゥ瓮魅┘奪鉢供 ´此ゥ屐璽譟 ´察ゥ検璽亜                    �
                                             クラヴィコード:砂原 悟                  


・・・・・休憩15分・・・・・


5.ライヴ! コントラバスソロ 
                                         コントラバス:藤原清登


6.ずいずいずっころばし
7.柴の折戸
                                 フルート&コントラバスによる日本の唄


             
8・グリーンスリーブス                              イングランド民謡
                           フルート&ギター&コントラバスによる同窓生トリオ





【プロフィール】


山村雅彦:ギター

10才の時にクラシックギターを始めるが、すぐ中断。長いブランクの後、大学時代に浜田三彦氏に師事。夏期合宿で渡辺範彦氏、菊池真知子氏、久坂晴夫氏からレッスンを受ける。
就職後、ドイツ駐在時代にバロックリュートを入手し、フランクフルト音楽院古楽器科のSigrun Richter女史に師事。最近は大学のクラシックギター部のOB演奏会で独奏・合奏、現役との四重奏を行う。
「今宵はドイツの曲とスペインの曲をそれぞれの特性に合った楽器で演奏させて頂きます。」



白川真理:フルート

6才からピアノを始め、城内中学の吹奏楽部でフルートを始める。高松高校に入学するも、周囲の優秀さに圧倒され普通大学受験を挫折しフルートで音楽大学を目指す。音大、遊学先のミュンヘンでも、周囲の優秀さに圧倒され挫折し帰国、結婚、出産、育児。
その最中の30才〜40才の間『女子十二楽坊』の先を行く日本初の女性のみのプロフルーティストによるアンサンブル『ムジカ・フィオーレ』に立ちあげから参加、様々なシーンで活動。
2000年に生涯の音楽の師:植村泰一氏に弟子入りすることとなり、ビンテージフルートと音楽の魅力に目覚める。2003年より武術研究家・甲野善紀氏の下、その術理を楽器演奏に生かす研究・実践に取り組む。『身体から革命を起こす』(甲野善紀・田中聡共著/新潮社)にその初期の変遷が掲載される。『日本フルート協会主催・2013年フルートコンヴェンションin香川』、防衛大学校、などより講座を招聘される。2012年より『無伴奏フルート作品の夕べ』を開催。CD『セレナーデ』、『無伴奏フルート作品の夕べ』、編曲譜『シャコンヌ/バッハ』をアルソ出版社より出す。



砂原 悟:クラヴィコード

東京芸術大学付属高校を経て、1983年同大学卒業。同大学院在学中の1985年ドイツ学術交流会(DAAD)の奨学金を得て渡独。1987年ミュンヘン音楽大学マイスタークラッセを修了して帰国。1988年東京芸術大学大学院修了。1993年まで同大学院博士後期課程に在籍した。宮島敏、中山靖子、クラウス・シルデ、小林仁の各氏に師事。現在、京都市立芸術大学准教授、東京藝術大学非常勤講師。




藤原清登:コントラバス

高松市出身。音楽家の両親のもとロック大好きサッカー少年として過ごす。
16歳でベースを始め東京芸術大学教授、故今村清一氏に師事。1974年渡米。
バークリー音楽院を経てジュリアード音楽院大学院卒業。
21歳でホレス・シルバークインテットにて米国デビュー後、NYを拠点に活躍。
同年に米レーベルMuse,及びStrata Eastにクリフォードジョーダン、シャミークファラのアルバムでレコーディングデビュー。
境界のないジャンルで国際的に活躍する本格派として内外の音楽祭に多数参加。
1987年自己のグループMG4結成以来、十数枚のアルバムを発表。
2000年スイングジャーナル誌ではベース部門で1位に選ばれ『低音王』と呼ばれ親しまれている。近年、日本でのCDリリース、コンサート活動も目覚しく、2013年には自己レーベルGARUGANTUAを創設。また洗足学園音楽大学にて後進の指導にもあたっている。
http://kiyotofujiwara.com/


【クラヴィコードについて】

『クラヴィコード』と聞いて、「ああ、あの楽器ね!」とピンとくる方はおそらく殆どいないのではないか、と思います。

これは18世紀ドイツでとても親しまれた鍵盤楽器ですが、現在では殆ど廃れてしまっています。では、いったい『クラヴィコード』とはどんな楽器なのでしょう?

現代の鍵盤楽器の代表といえばピアノですが、18世紀、ピアノはようやく1700年頃にイタリアで産声を上げたばかりでした。

ピアノという名前は「大きな音(フォルテ)も小さな音(ピアノ)もタッチの差で出る鍵盤楽器」という
意味の名称『フォルテピアノ』の省略形です。

18世紀後半からは随分と普及し始め、19世紀にはすっかり他の鍵盤楽器を押さえて、鍵盤楽器の代表格となりました。

しかし18世紀の鍵盤楽器の代表格といえば『パイプオルガン』『チェンバロ』『クラヴィコード』の3つが挙げられます。

『パイプオルガン』は教会に備え付けられ、楽器の女王と呼ばれていました。大小のパイプに空気を送ることで発音しました。

現在は電気仕掛けによる送風ですが、当時は大きなフイゴを使っており、そのフイゴを押すスペシャリストは『カルカント』と呼ばれ、高給取りで、オルガン奏者はとてもカルカントに気を遣っていたそうです。

『チェンバロ』は国によって様々な呼び方がありますが、フランスでは『クラヴサン』、イタリアでは『チェンバロ』、イギリスでは『バージナル』、ドイツでは豪華なものは羽根を広げた鳥が休んでいるような形から翼という意味で『フリューゲル』と呼ばれていました。

(ちなみに現在のドイツではグランドピアノのことをフリューゲルと呼びます。)

弦をプレクトラム(鳥の羽軸で作った爪)で引っかけて音を出す構造の撥弦鍵盤楽器で、かなり大きな音量でしたが、タッチによっての音量差を作ることは出来ない楽器でした。

チェンバロは王侯貴族のサロンで好まれ、ダンスの伴奏として活躍しましたし、貴族の師弟の習い事としても盛んでした。家具調度としての機能もあり、美しく装飾されたものも多く、チェンバロ一台が家、4,5件分の値段、ということもあったそうです。

それに対し『クラヴィコード』は庶民の為の楽器でした。弦を下からタンジェントという金属の棒で突き上げて音を出す仕組みの打鍵鍵盤楽器です。

その音量はとても小さいのですが、タッチによっての強弱はもとより、音程をゆらすヴィブラートのようなことも出来る、表情豊かな楽器です。

見た目にも質素で、殆んど装飾はされず、サイドテーブル程の大きさです。当時の音楽家というのは、現在のサラリーマンと同様、王族・貴族に仕えていた訳で、言ってみれば、貧乏だったのです。

なので、値段の安い、そして音が小さく、小さな家に置いて練習しても大丈夫な、『クラヴィコード』が、音楽家にとっての練習用の楽器でした。

しかし、19世紀、音楽文化と音楽家達を経済面で支えていた王侯貴族が居なくなり、音楽家は演奏して、いわば興行収入で食べていかなくてはならなくなります。そうなってくると、こうした小さな音の楽器は、これで広い会場でコンサートを開いて、チケットを売って、という訳にはいきませんから、どんどんと廃れてしまいました。

現在では、古楽が盛んになってきたこともあり、コンサートでも使用されるチェンバロは随分、創られるようになり、価格も18世紀に比べれば、安くなりました。しかし、クラヴィコードは反対に、すっかり廃れてしまい、作り手も減ったことから、逆に18世紀に比べると価格も高くなってしまい、チェンバロとクラヴィコードの価格差は随分と縮まったのです。ヨーロッパでも、ごく一部の教養のある上流階級の間で、個人の楽しみのためにと普及している程度だそうです。

しかし、この『クラヴィコード』はバッハが最も好んだ楽器でもありました。

家庭での作曲、練習、レッスンは、おそらく『クラヴィコード』で成されていました。

バッハ自身は文献としての教則本を残していませんが、次男のカール・フィリップ・エマニエル・バッハはその著作『正しいクラヴィーア奏法』(1753年)で、そして次世代のモーツァルトと同い年のテュルクは『クラヴィーア教本』(1789年)で、共に以下の様な意味のことを述べています。

(『クラヴィーア』とは鍵盤楽器の総称で、時には『クラヴィコード』のことを示すこともあります。)

『クラヴィコードは最も優れている鍵盤楽器である。これが上手く弾ければ他の鍵盤楽器もみな上手く弾ける。しかし、他の鍵盤楽器が弾けてもクラヴィコードは弾けない。』

と、まるで『クラヴィコードを制する者は全ての鍵盤楽器を制する』かのような意味合いの記述があるのです。

つまり、クラヴィコードは一種のタッチ検査機でもあるのです。粗野な力づくの弾き方であっても、とりあえずピアノの音にしてくれるが現代のピアノですが、クラヴィコードではそれでは楽音にはなりません。

楽器の持つ表現力もさることながら、演奏者と楽器とが協調し、釣り合い、響きあって初めて、音と響きが生まれるシビアな楽器だからこそ、バッハはこれを好んだとも言えるでしょう。

今回のゲスト、砂原 悟さんは『クラヴィコード』も演奏できる稀有なピアニストです。
当日はどうぞ、その繊細な響きをご堪能ください。


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