10月のにくの会
6点いただき、久々に2等賞、次点句となりました。
どんぐりを拾わぬ大人になりにけり 夕帆
「子ども心をもう失ってしまったということでしょうか?」「『大人』になってしまった寂しさというものが伝わる。」「ゆとりなき世の世知辛さかな。」
(夕帆)子供の頃に『どんぐり』を拾い集めていたのは私だけではないと思います。『大人』になってからも、昨年までは散歩の折に見つけると1、2個拾って、そのすべらかな手触りなど楽しみつつ家に持って帰っていたりもしていました。
それが、今年の9月、大江戸散歩隊に参加した折、沢山の様々な種類の『どんぐり』を見かけたというのに「まあいいか。どうせ捨てちゃうんだしね。」と、『どんぐり』を拾わなくなっていることに気付き、これが年を取るということかもしれないなあ、と少し寂しく感じたのをそのまま詠みました。
あとの2つは夫々2点句
土の香を際立たせたる秋時雨 夕帆
「雨に土の香がぷんと立ちのぼる、五感を刺激する表現です。ただ、『秋時雨』でもなくても良いかも。」
(夕帆)バンド合宿での蓼科の想い出を詠みました。
雨戸を閉め切って練習して、夕方外に出ると樹々の葉にあたる静かな雨音と共に、周囲の土の香りが立ち上ってきて練習の疲れも癒されました。
マドンナの線描掛かる秋の宿 夕帆
「秋に『マドンナの線描』を飾るところに、その『宿』のセンスを感じたのだろうと思いました。」「どの『マドンナ』だろう? 「坊ちゃん」に登場する彼女かな。」
(夕帆)兼題「線」の句。
これは完全に想像、妄想句で、レオナール藤田のマドンナの線描画を詠みたくて。
こんなお宿がもしあったら素敵でしょう?
秋は忙しく、今年も何処にも行けなかったけれど、昔、夫と行った蓼科の宿・「薫風」のイメージ。
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