山部駅（上川総合振興局富良野市）JR北海道・根室本線　２０２３年６月２６日　日曜日

前日にレンタカーを借りて、富良野のカプセルホテルを朝早くに出発。
今日は廃止区間の各駅と狩勝峠を回る予定である。



まずは山部駅へ。
山部駅周辺は市街地が形成されており、今回の廃止区間の中では、南富良野町の中心駅である幾寅駅と並んで主要駅の感じである。
今でも営業しているかどうか不明だが、駅前旅館もあった。





実際、国鉄時代にこの区間を走っていた急行「狩勝」もこの区間では山部駅と幾寅駅が停車駅であった。
昭和40年ころまでは山部町という独立した自治体だったこともあるのだろう。
現在も小学校はあるようだ。




山部駅の駅舎は国鉄時代末期に建て替えられた旭川周辺によくある簡素な洋風の駅舎。
平成6年ころまでは簡易委託ながら駅員がいたようだ。
駅構内は対面式ホームの交換駅になっており、本線のしかも急行列車停車駅だったこともあり、長いホームが健在である。




そのホームには1911年製のレンガ造りのランプ小屋が残っていた。
今から100年以上の前のものであり、さらに言えばこの駅は1900年（明治33年）開業とは驚きでもある。1900年といえば、小田原駅もまだ国鉄の駅はなく、私鉄の路面電車しかなかった時代だ。
日露戦争の関係で早くに鉄道が敷かれ、この駅も開業したのだろうか。
今はこの長いホームに単行のデイーゼルカーしか停車していないが。
1日の利用者は約20人。平成はじめの国鉄発足時は200人近い利用者がいたようで、10分の１になってしまっている。




７時３分、上り滝川行の単行デイーゼルカーが到着。
数人が乗車していた。