自分の臍(へそ)を噛もうと思っても、
及ばないことから、すでにどうにもならなくなったこを
後悔することを、「臍を噛む」という。
その気持にどっぷりと浸かっているのが、
インド洋の島国、スリランカだろう。
中国の一帯一路政策に乗せられて、
スリランカの小さなまちに港を建設するために
多額の融資を受けたのだが、その融資の返済ができなくなり、
港の運営権をそっくり中国に譲り渡すことになったのだ。
かねてより懸念されていた借金漬けにして母屋を奪う
いわゆる“債務の罠”が現実になったのではないかと
マスコミは報道している。
債務の罠については、危ないと警告されており、
気づいて難を逃れた国は、少なくない。
中国は習近平首席が異例の3期目に突入し
世界一の強大国実現を目指し、独裁体制を固めた。
その中国の掲げる一帯一路の本当の姿を、
このスリランカの港問題が、奇しくも浮き彫りにした形だ。
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