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2020年06月01日20:23

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奈良盆地でのケリの繁殖

今日は大和郡山市でハッカチョウ調査。緊急事態も終わって、不要不急の調査に行きやすくて有り難い。調査では、けっこう田んぼの周りをウロウロする。もう田んぼに水が入っていて、あちこちで田植えをしてる。
大和川水系調査プロジェクトの時に、奈良盆地をかなりウロウロしたけど、一番よく入ってたのは、南半分。まあ、河川沿いの生き物をおもにターゲットにしていたので、大和川の支流が多い南半分に行きがちなのである。奈良盆地の南半分の田んぼには、吉野川水系からひかれた水が入ってる。吉野川分水から奈良盆地に水が入るのは、6月半ば。だもんで、奈良盆地南部の田んぼに水が入るのも6月後半。
田んぼに水が入るタイミングは、田んぼの生き物にはとても重要な要素。カエル的には、水が入るまで産卵を待つことになる。一方、大和郡山市で5月中に田んぼに水が入るなら、カエルも早めに産卵できる。大和川水系調査プロジェクトの時には気付かなかったなぁ。
ケリでは話が真逆。田んぼで営巣するケリにとって、水が入って巣と卵が水没するのはまずい、というか、その前の田起こしのタイミングが重要。田起こしが、水が入るタイミングに左右されるならという条件付きだけど。6月半ばまで水が入らない奈良盆地南半分では、ケリはゆっくり抱卵できる。でも、大和郡山市では、けっこう急がないといけない。
京都府南部では、田起こしの時にケリが抱卵していて、農家の方によっては、巣と卵をよけてくれる。その好意がなければケリの繁殖成功率が激減してしまう。って話を聞いたことがある。大和郡山市では同じような状況なのかもしれない。
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