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2019年03月03日20:05

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地域自然史と保全研究大会2019 勝手にポスター賞

今日は、3月第一日曜恒例(?)関西自然保護機構大会、あらため地域自然史と保全研究大会。今年はポスター発表が38題あった。その他に口頭発表や講演会、シンポジウムもあるのだけど、外回り担当なので、口頭発表系はほとんど見れず。その代わりポスター発表はだいたい目を通した。で、勝手に気に入ったのをピックアップしておこう。

【一番印象に残った賞】
P22「どうしてカワバタモロコは絶滅危惧種になったのか」溜島ほか
カワバタモロコは、飼育下では水が汚れていても、水温40℃でも死なないのにどうして絶滅危惧種?という導入が面白い。とにかく完全につかまれた。中学生からこんな導入ができるとは、すごいなぁ。中身も、きちんと仮説を検証するタイプの実験。
モツゴと比較しての産卵環境と卵の生残率のデータは面白い。種間の卵捕食をきちんと検証したらもっと面白くなりそう。来年が楽しみ。

【話を聞いて面白かった賞】
P07「神戸市北区湿地群に生息するオナシカワゲラの生活史」渡辺
湿地の水生昆虫を毎月サンプリングの結果から、オナシカワゲラを引っ張り出して検討。サンプリングデータの中から、グループごとにデータの解析を進めているらしく、今回はサンプリング時にはあまり興味のなかったグループでも話ができるやん!という感じっぽい。データをしゃぶりつくそう、っいうかサンプルとしてたくさんの殺したから、きちんとまとめないと申し訳ない、って感じが共感を呼ぶ。
山あいの浅い湿地で、イノシシのヌタ場になってたりするらしい。その影響が気になるけど、発表者は全然興味がなさそう…。

P14「大阪湾泉州沖で漁獲されたテンジクダイにおけるクロイカリムシモドキの寄生状況と分子系統」馬場
スーパーで売ってる魚についてる寄生虫を調べるという楽しい企画。寄生虫見つけては購入しているらしく、ネタはいっぱいある中で、今日はこの話って事らしい。とにかく、企画が面白すぎ。ちなみに何度訊ねても、どこのスーパーかは口を割らなかった。

P15「44年ぶり!? よどがわにおけるスナヤツメの記録」山本ほか
大阪府でのスナヤツメの記録は、1968年の大和川、1974年の大路次川という珍しいもんなんだそうな。それ以前に、スナヤツメ南方種sp.Sって書いてあるのが気になって訊ねてみた。スナヤツメってこれから20種以上に分かれるかもしれないんだって。
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