ないことをあることと証明するのは、
極めてむずかしいことから、これを「悪魔の証明」という。
籠池爆弾が大爆発して、
証人喚問で幕引きは図ろうとした自公与党は、
「籠池理事長は大うそつき」などと、火消しに追われた。
「大うそつき」とは、いささかこどもじみた表現だ。
これこそ安倍首相がつねづねいっている印象操作であり、
レッテル貼りではないか。
あの人は大うそつきというのであれば、その嘘を暴いて
偽証罪で刑事告発すればいいだけのこと。
籠池理事長が一方的に、首相夫人と密室で100万円の
やり取りをしたといっていることを、そんなことはなかったと
安倍首相側が証明するのは、まさに「悪魔の証明」となる。
しかし、首相夫人の付き人である経産省の職員と財務省担当者が
やり取りしたFAXの存在は明かであり、こちらは忖度があったことは
明らかだと思っていたが、昨日の予算委員会で
首相側は当然ながら何も問題ないと、野党の質問をかわした。
はっきりした証拠があっても、忖度があったかことを証明するのも、
「悪魔の証明」と同じほど難しいということなのだろうか。
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