地球にはまだまだ未知の世界があるようで、
推定年齢が約約400歳のサメが発見されたという
科学誌「サイエンス」の記事には、いささか度肝を抜かれた。
記事内容を読むと、たんに私の知識が乏しかっただけで、
この超長寿なニシオンデンザメは、いまでも200歳から300歳のものが
何頭も発見されていたそうだ。
約400歳となると、1616生まれとして、
江戸幕府、開府から10年後ほどということになる。
海の底なので、地上の歴史については目撃できなかったが、
海の歴史、とりわけ日露戦争、第1次、第2次世界大戦の、
戦艦や潜水艦の激しい海戦にも遭遇しているはずだ。
ところで年齢測定は、体長が28頭のニシオンデンザメの目の水晶体で
放射性炭素年代測定を実施したのだが、大人になるのは150年、
体長が5.06mで寿命が392歳と推定され、
6mを超えるニシオンデンザメになると、
400歳をゆうに超しているということなのだ。
無脊椎動物では、二枚貝のアイスランドガイの507歳が最長だそうだが、
宇宙に人類が旅する時代になっても、海の底の謎は深まるばかりだ。
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