居酒屋列車

お座敷列車は聞いたことあるけれど、居酒屋列車ってなんだ？
新聞によくよく目を通したら、東京駅発の東海道線で
見知らぬサラリーマン同士が帰宅の途につくとき、
ボックス席で、車窓の夜景を楽しみながらキオスクで買った酒を
酌み交わすことから、名づけられたようだ。
その、居酒屋列車が消えるかもという。
ＪＲ東北、高崎線と東海道線が直通になるため、
東京駅始発がなくなって、座れない客がでるので、
ボックス席でのんびり一杯、という訳にはいかなくなるのだ。
合理化と利益優先経営のＪＲは、こうした直通ダイヤを増やしている。
どこが始発で、どこが終着駅か分からなくなる列車が増え、
サラリーマンという荷物を運ぶ、貨物列車と化していく。
列車は人生を運んでいる、なんて情緒ある風情は姿を消していく運命か。