mixiユーザー(id:302817)

2014年12月04日23:42

409 view

会誌の校正

関西自然保護機構ってのがあって、年に2回会誌を発行する。編集委員の一人として、投稿論文の査読をしたりして関わる。それはもうめっちゃ関わる。鳥の論文のみならず、哺乳類や両生類の査読も回ってくる。のみならず、近頃は魚やカニやクモの論文まで回ってくる。ほかにも編集委員はいるやろ、と思うのだけど、どうやら編集長的には頼みやすいらしい。知り合いってだけでなく、比較的すぐに返事をするかららしい。
編集委員の関わりは、本来査読以外には、編集・出版方針を考える程度だと思うのだけど、なぜか校正が回ってくる。ほかの編集委員にも回ってるのだろうか? 確かめたことはないのだけど、どうも他の編集委員には回ってない気がする。どうして特別扱いしていただけるのか謎である。これまた頼みやすいからだろうか?
まあ、他人の原稿にダメ出しをするのは、大学院生時代からの趣味だからいいのだけど。それなりに楽しいのだけど。時間がかかるのである。そして、なぜかタイトな締め切りを守ることを要求される。今回は5日で見ろと言われた。というわけで、休みの日に出てきて、会誌80ページほどの校正。6時間ほどかかった。

学名をイタリックにするという初歩的なのから、カンマやピリオドが半角になってる!といった編集上のミスはもちろんチェック。大阪府の地名には詳しいので、調査地名の間違いを指摘したり。論文のページが間違ってるという高度な指摘まで。中身に踏み込んだ明かな間違いを指摘できると、けっこう嬉しい。どうだ!誰も気付かなかったろう!てなもん。
調子に乗って、あまりにおかしな日本語には手を入れてしまった。これを採用するかどうかは、編集担当さんが著者に確認して決めるだろう。たぶん。英文要旨には校閲が入ってないらしく、英語が得意でない日本人からみても、変な文章が散見される。でも、こちらは正しい英語にするのは面倒なので、華麗にスルー。スペルミスを捜すに留める。
おかげさまで、毎号すべての論文・報告を読ませて頂ける。今回一番楽しかった論文は、マメアカイソガニの分布調査の報告。礫浜の満潮線の小石の下にいるらしい。礫浜って生物相が貧弱なイメージで、あまり楽しくないと思ってたけど、小石の下には色々隠れてるもんだな。今度、礫浜に行く機会があれば、探してみよう。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する