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2014年11月23日22:49

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バードセイバーを普及させるには

バードセイバーの普及活動をしている方から、バードセイバーを貼る運動を広めるにはどうしたらいいか、コメントを求められた。バードセイバー貼ったことないのに、コメント求められても困るような気もするけど、とりあえず日頃思っていることを返事してみた。せっかく頑張って書いたので、ここにも書いておこう。
事実誤認があれば、こちらはこっそり書き換えよう…。

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バードセイバーの運動があまり広まらない理由はいくつか考えられると思います。思いつくままに挙げると、
・鳥が窓ガラスに衝突して大量に死んでいることがあまり知られていない。
・その対策としてのバードセイバーの存在は、さらに知られていない。
・市販のバードセイバーは高価である(数多く貼らないといけないことを考えると特に)。
・バードセイバーを貼って、維持するには手間がかかる(数多く貼らないといけないことを考えると特に)。
・バードセイバーの効果が明らかでない。

たとえば※※※※※ビルでバードセイバーを貼ることで、どの程度、鳥の衝突が減ったかは分かっていません。海外にはいくつか効果を測定した例がありますが、日本では知る限りありません。
鳥の衝突が多い窓ガラスの多い建物は、個人の住宅よりは、公共の建物か、企業の建物が大多数です。それぞれにバードセイバーを広めるには、方針を変える必要があると思います。公共は市民の声に弱いので、世論を高めるのが効果的です。こまめに訴えるのもいいでしょう。企業は、究極的には対策が利益につながる(たとえば企業イメージのアップ)ことを納得させる必要があります。
いずれにしても、問題の存在を知らしめ、バードセイバーによる効果を示す必要があります。どちらの取り組みもまだまだというのが、現状です。

バードセイバーの効果を示す場合には、単に効果がある!というだけでなく、どういう環境で、どのように貼れば効果があるのかをきちんと示し、バードセイバーを貼ることのコストパフォーマンスを具体的に考えられるようにする必要があります。
たとえば、オープンな窓ガラスだらけの場合と、建物の側に緑が多い場合では、バードセイバーの効果は違うんじゃないかと思っています。たとえば、すべての窓ガラスに貼るのと、一つおきの窓ガラスに貼るのとで、バードセイバーの効果がどのくらい違うのかは、維持管理のコストを考えると大きな違いです。

短期的には、バードセイバーで鳥の衝突を減らすというのは、大切だと思います。でも、長期的には空や緑が映り込まないガラスを普及させるべきだと思っています。そのためにはガラス製造会社への働き掛けも重要だと思います。

ちなみに大阪市立自然史博物館では、かつては多くの鳥がガラスに衝突していたのですが、近年はほとんど衝突しなくなりました。大きな要因は、窓の前に屋根を付けたこと、窓の前の木を切って明るくしたことにあるようです。バードセイバーを貼る以外にも、窓ガラスへの衝突を軽減する方策はあるんだと思います。
データを集めて、どういう条件でどういう対策を行うべきかを、考えていくことが必要ではないかと考えています。

とりあえず、バードセイバーを貼ってもらった施設において、その後、鳥の衝突があるのかどうか。もし衝突したなら、どんな鳥がどこに衝突したか。バードセイバーを貼る活動だけでなく、そうしたアフターケアによって、データを集められてはどうでしょうか?
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