ロシアのプーチン大統領は、
いま、クレムリンで何を考ているのだろうか。
ソ連時代の情報局勤務で積み上げてきた経験から、
ウクライナへの侵攻は三日で終わる。
ゼレンスキー大統領は亡命して、
親ロシア派政権を確立するとするシナリオを
まだ、大きなテーブルの上に広げて、眺めているのだろうか。
侵攻を始めてから、6ヶ月が過ぎた。
欧米の支援を受けたウクライナによる強力な反撃にたじたじとなり、
一方的に併合した地域からの軍の撤退が続いているとされる。
こんなはずではなかったと
思っているかどうかは分からないけれど、
客観的みれば、明らかな判断ミスである。
ウクライナはかつては小ロシアといわれ、
ロシアと兄弟のような関係だった。
ソ連邦崩壊によって、小ロシアをはじめ連邦国家に所属していた
15の国家が独立した。
プーチンは、ソ連邦時代の巨大な国家に戻す野望を抱いていた。
それを実行に移したのが、ウクライナ侵攻であり、
これは始まりにすぎないとされている。
かつてナポレオンが行ったロシアへの侵攻がどうであったか。
自国を守ろうと国家に忠誠心をもったロシア軍によって、
ナポレオンが敗走したことは、歴史が語るところだ。
プーチンは学んでいないはずはない。
よもや、自らが逆ナポレオンになろうとは、
考えもしなかったのか?
19世紀のドイツの哲学者ヘーゲルが残した明言、
「われわれが歴史から学ぶことは、
人間は決して歴史から学ばないということだ」を
改めて、プーチン大統領に送りたいと思う。
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