コロナ過でなかなか旅行にでることもままならないが、正月休みに旅行できなかった代わりに、土日に山形県の肘折温泉に行くことにした。
故宮脇俊三氏が「名前に惹かれる」と評価した温泉地である。
まずは山形新幹線「つばさ123号」でスタート。
本来なら「土日きっぷ」で満席になる列車だが、今日は乗車率は30%くらい。
関東は曇天だったが、山形県に入ると天気がよくなってきた。
山形駅で大半の乗客が降りてしまい、車内はさらにガラガラに。
山形駅から先は単線。
天童駅では交換列車の遅れでしばらく停車。
「新幹線」としてはのどかなものだ。
新庄駅に10時54分に到着。
天気もいいので、冬の最上川を見るために11時15分発の陸羽西線・酒田行に乗る。
意外にも2両編成の列車は結構な乗車率。
東北地方は「緊急事態宣言」になっていないので、旅行者が多いのかもしれない。
古口〜高屋〜清川までは最上川沿いに列車は走る。
水墨画のような最上川は美しい。
清川駅11時48分に到着、下車する。
清川駅は旧清川村の入り口駅。
今は単線ホーム1線の駅で、駅舎も簡素なものに建替えられているが、かつては主要駅として栄えたのか、駅構内、駅前広場とも広い。
1日の利用者は50人程度のようだ(最終集計の2004年は71人)。
駅前からは商店や民家が並び、ささやかな市街地を形成している。
かつてここは最上川の船着き場として栄え、関所もあり、松尾芭蕉もここで最上川の舟から上陸している。
このあたりが旧清川村の中心だったようで、広い空地があり、ここはここの名士だった斎藤家の跡地。
この斉藤家が幕末の志士・清河八郎の生家だった。
近くには清川八郎を祀った清川神社があるが、雪に埋もれて近くにも行けなかった。
ただ、冬季休館の清川八郎記念館はたまたま事務のおじさんがいて、中を見せてもらうことができた。
清川神社から駅に行く途中にある清川八郎夫妻の墓を見た後、からだが冷えてしまったので、対岸の松山温泉へ行く。
高台にあるので最上川の景色のいいところだった。
列車の関係で13時42分、余目行に乗る。
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