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2020年06月05日19:18

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夢洲視察

大阪府に鳥に詳しい人は何人もいるけど、いわば職業研究者は、O大学に鳥が専門の教員がいなくなった今では、一人だけらしい。という訳で、鳥の専門家としてのご指名も一手に引き受けることになる。大阪府は、それほど鳥に関する案件の多い場所ではないけれど、大阪市にいたってはさらに少ないけど。例の埋立地の案件には関わらざるを得ない。
大阪湾岸の、いや日本のコアジサシの繁殖地は風前の灯火なので、その保全は絶対に必要。ってことからすると、夢洲のコアジサシに関しては、工事中に営巣可能なエリアをいかに確保し、会期中にいかにしのぎ、会期後にいかに営巣地を確保するかといった点を考える必要がある。幸いなことに、それはイベント自体と両立可能。
とはいえ、なにわともあれ、コアジサシの営巣状態の把握は、常に必要。今年もコアジサシが営巣しようしてた。営巣してるに違いないという情報があったので、ワタワタと視察にいった。というか、呼び出されて、車に乗せて連れて行かれたというか。

とりあえずコアジサシが営巣してるに違いない。って話の場所に行ったけど、コアジサシは降りておらず。上空は飛んでいて、その地点から南西の水たまりと、北東方面を行ったり来たりしてる様子。水たまりを見に行っても、北東の方との行き来がある。営巣してるとしたら、北西方向。と考えて、そっちに連れて行ってもらったけど、見つけられず。ただ、エサを加えて西に飛ぶ個体がいた。ヒナへの給餌のためか、メスへの求愛のためかは判らないけど、近くで営巣してる/営巣する可能性は高そうではある。ただ、観察できたコアジサシの個体数は、最大60羽程度で、営巣数は30巣を超えないと思う。
今年の対策としては、営巣の可能性のあるエリアへの立ち入りを出来る限り制限という形で合意できたので、なんとか今年はしのげそうではある。
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