「結果何も出ず」

シンガポールの米朝首脳ショー。
ようやくマスコミの報道も冷静になってきた。

安倍首相は、トランプ大統領が拉致問題を提起したことに感謝して、
これから日朝会談だと意気込みを見せていたが、
提起とは、「問題を持ち出した」というレベルで
まあ、一応いっておいたからという程度のことだ。

トランプ大統領は、
非核化についても、あとはよろしくとばかり、
日韓に丸投げするような発言までしている。

拉致問題は解決済み。
日朝国交正常化には戦後補償が先だ、
1億年経っても日本は我らの聖地に足を踏む混むことはできない。
などと、敵愾心剥き出しの金委員長とどう交渉するのか。

韓国、中国、ロシアそして米国と、
半島を取り巻く関係国首脳は、日本を除いて、
すべて金委員長と会っている。
それぞれの国の思惑は、北朝鮮の経済復興をビジネスチャンスにして
自国の優位性を確保することにある。

蚊帳の外におかれている日本は、
半島の平和からもビジネスチャンスからも、
完全に遅れをとっている。

「結果何も出ず」とコメントした
拉致被害者の曽我ひとみさんのコメントが、
今回の首脳会談のすべてを物語っていた。